いっき さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
こういうアニメを待っていた!
全12話、未確認で進行形のスタッフ会社と同じ動画工房制作作品。
このアニメは余すことなく良いところがあるTHE・良作アニメでした。
まず作画、動くところは''超絶動いた後の作画も良い''←これが一番大事です。他のアニメは1カット頑張ってあとに継続出来ない継続力が無い作画が多い中、その超絶作画を''生かす''作画を見せてくれました。
一視聴者の目線では超絶作画の後にgdgd作画の↑↓↓↑より、余韻作画にも力を入れる↑→↑↑のほうが面白いし安っぽくない印象が残りました。
↑→↑↑になるには→が大事なのは言うまでもありません。
最近のアニメは→を大事にして描いていないアニメが多いと思います。超絶作画の↑(それも1カット2カット)に力を入れて、肝心の展開を見越した→を疎かにして残念アニメになっている印象です。
このアニメは超絶作画も本当に超絶作画だし、その後の日常シーンも力を抜いていない作画兼展開なので、つまらない所を見つけるのが難しいアニメでした。
良作アニメはモブの動きや展開も素晴らしいのが良作アニメだと思ています。結月の特攻バスケに翻弄されるバスケ部員の何でもない表情でありながら動きがぬるぬるとか。
そして、キャラが余すことなく生き生きしていて物語の一躍を全キャラになっていることです。
このアニメは、少女マンガの漫画家が主人公ですので少女マンガチックになるのかと思いきや、女性も男性も両方楽しめる見せ方だなと思ってしまいました(4話のギャルゲー回はまさにそうだよねと、みんなが思っていることを見事に描写してくれましたToHeartの雅史とか雅史とかCLANNADの春原とか春原とか)。
ガッツりラブコメの男際の目線ではなく、女性目線が若干多い、万人受けする展開でした。(ガンガンコミックってそういうものですけどね)
日常が面白い、そして見せ場が展開&作画が良い→そして余韻も良い。
見せ方、作画は嫌いなところがない完璧なアニメでした。
そして声優が良い。中村悠一さんを始め、ヒロインの千代ちゃんもセイラー服を着せられそうになった「んーやらないよ!もう!野崎君!」のあのトーンの声がすごく好きです。
{netabare}
主人公の野崎梅太郎、中学生はバスケ部だったが心機一転少女マンガを描きプロの漫画家にまでなった、高校生←もうこの要素だけでも面白いですけどね。
その面白い寡黙な主人公に恋をした佐倉千代、その恋の行方は。。。はい、まったく脈がありません。それに翻弄されるちよちゃんを愛でるアニメでもあるし、その周辺の恋をコメディで面白く見るアニメでした。
特に面白いカップルは結月と若松博隆のSとMでした。その結月が恥ずかしがる姿はすごくかわいかったです。博隆はひょっとして策士なんじゃないかと思えるくらい狙った発言でした。
こういうSなんだけど実は打たれ弱いとか考えてのSとか、Mだけど誘い受けの策士のMなんじゃないかとか少女マンガ脳になってしまう素晴らしい見せ方のアニメでした。まあ、大体は天然ですけどね。
最近のアニメはこういう新規の(中のスタッフは玄人ですが)アニメーション会社のアニメの方が良作アニメがある気がします。進撃の巨人のWITスタジオやこの動画工房など。
こういうアニメが一つでも多くなればアニメファンである私は幸せです。
{/netabare}