
退会済のユーザー さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
家族
突然お父さんを失ってしまった「もも」
細い肩の少女、印象的なもものまっすぐな瞳。
お母さんとふたり、島の暮らしが始まります。
3人の個性的な妖怪が、ももの前に出てきます。
あまりかわいくないかも。。でも気のいい奴らです。
自然に囲まれた趣がある街並み、どこか心安らぐ風景。
和風のお家。
古い壁掛け時計、ネジで巻くのでしょうね。
幼い頃によく祖母が巻くのを見てました。私だと背がとどかないのです。
ももの住んでいる家、まるで私の祖母の家のようでした。
{netabare}
お父さんのことを思って内緒にしていたプレゼント。
急な仕事で行けなくなってしまったお父さんに
「嫌い、もう帰ってこなくていい」
と言ってしまいます。
{/netabare}
それを、ももはとても後悔してしまうのですが、
でもその時のお父さんの表情見ると、きっとそんなこと今までだってあったのではないかな。
愛情いっぱいで育ったもも、だから遠慮なく言ってしまったんだね。
最後だなんて思わなくて言ってしまった後悔の言葉。
でも大丈夫だよ。
お父さんはちゃんと分かっている。ももの気持ち。
だってお父さんだものね。
お母さんがそっと見ていた大切な写真。
そこにはお父さんが写っています。
その写真は悲しくなんかなくて、とても温かい。
温かくて切なくて涙が出てしまう、そんな写真でした。
{netabare}
台風、お母さんの喘息、島にお医者さんがいない、、大変なことが起こってしまいます。
お母さんはひとりで背負いすぎていました。
ももが、やっとここでお母さんの想いに気がつきます。
お母さんを助けたい。
出来る、出来ないじゃなくて、ももは助けたい一心なのです。
子どものまっすぐな強い意志、けれどそれだけでは、思いだけでは届かないです。
大人が助けてあげないと。力を貸してやらないと!
街の郵便やさん、幸一さん、いい大人でした。
ももの近くにこんな人がいてくれて良かったです。
幸一さんの出番です。
台風のときの橋なんて風と雨がありえないくらい強い、というか暴風ですね。
彼のMyスクーターの後ろに、ももを乗せてあげて、
お母さん(いく子さん)と、ももを助けるために幸一さんが奮闘する姿は笑えました。
誰かのために、こんなにも一生懸命になれること。滑稽なのだけれど胸打たれてしまいました。
たくさんの妖怪たちの助け、なにを助けてくれるのだろう?と思ったら風よけなんですね。
暴風だもの。その助けが1番良いです。
道を作ってあげたのです。
ももが頑張らなくちゃ、お母さんは助けられないです。
頑張ったな お母さんをよろしく頼むぞ 父より
お父さんから届いた、ももへの手紙です。
私はこの手紙、お母さんのことを愛している とも伝えているんだと思いました。
お父さんの家族を想う心、とても大きくて揺るがないものでした。
頑張ったな、は最高にうれしかっただろうな。
ももは頑張ったものね。とても頑張った。
とても短いのに、こんなにも届くんだなぁ。
ぶっきらぼうなお父さんの手紙、ももとお母さんにちゃんと届きましたね。
{/netabare}
最後、ももが心から笑っていました。
それが良かった。本当に良かったです。
いつまでもお母さんと仲良しでいてほしいですね。
妖怪、私は見えないですけれど、大切な人が「見えるんだよ」と言ったら私信じます。