退会済のユーザー さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
あなたの願いを 叶えるために。
●ジャンル:青春、ファンタジー
●オリジナルアニメ
Studio 3Hz制作のTVアニメ。全13話。
■感想■
{netabare}舞台は空に円盤が浮かぶ街「霧弥湖」(モデルは北海道の「洞爺湖」だそうです)。
その街に7年ぶりに戻ってきた本作の主人公・古宮 乃々香と、謎の少女・ノエルが再会するところから物語はスタート。
乃々香を含め、かつて友達同士だった5人の少年少女達。
様々なすれ違いによって途絶えてしまった「絆」が、
彼女達が呼び出した円盤=ノエルによって再び紡がれていき、「願い」が叶えられる。
おおまかに言うと、全体の内容はこんな感じでしょうか。
最初の第一印象で、私以外にも多くの方が感じられたと思いますが、
本作は「あの花」を彷彿とさせる雰囲気がどことなく漂っています。
まずノエルが立ち位置的に 少しめんまに似てますもんね^^
爽やかで美麗な作画と可愛らしいキャラクターデザインも自然と目を惹かれるもので、
表情変化や動きも細かくて非常に良かったと思います。
シナリオについてですが、
ノエルと円盤、乃々香の記憶、そして5人の「願い」。
最初はよく分からなかったこれらの謎が、物語が進むにつれて徐々に明かされていく過程はそれなりに楽しめました。
◯序盤:円盤反対娘・柚季
◯中盤~終盤:乃々香と一番深い繋がりを持っていたヘッドフォン娘・汐音
この2人と乃々香の和解エピソードは少々長く、キャラの行動にも疑問点が多く、モヤモヤが続きました。
しかし、すれ違いが長かった分、最終話まで観ると『ようやくにっこりできて良かった』と思えるもので、
これはこれで良かったのかな、と今は肯定していますw
中でも11話にて、5人の願いを叶えてくれたノエルのために、
今度は5人が「ノエルの願い」を叶えてあげようと乃々香を中心にそれぞれが決意し行動を示した流れは、
個人的なベストエピソードです^^
ただ、全体を通してノエルと5人の関わり、ノエルと5人の「絆」の描写が不足していた気がして、
そのためかその11話のラスト(ノエルが消えるシーン)ではノエルとの別れを惜しむ他キャラに感情移入が十分に出来ず、
残念ながら涙を流すほどの感動には至りませんでした。
次の12話での、突然の改変世界も『せっかく願いが叶ったのに何故?』という感じでした。
正直、この展開は要らなかったかな。
結局、柚季・湊太・こはるの3人は真っさらになって最後まで記憶戻ってなかったし^^;
それでも、『おかえり、ノエル』のハッピーエンドできっちり締めたのは、
意外性はないけど おそらく大半が予想した、一番いい形での幕引きだったと思います。
ノエルについての詳細や、最終的に円盤がどうなったのか等、
気になる点は少々残りましたが、その辺はもう個人の解釈でいいのかなと。
【主題歌】
OP:「Stargazer」/Larval Stage Planning
ED:「星屑のインターリュード」/fhana 、「ホシノカケラ」/fhana(7話 特別ED)
この作品は音楽の評価がとにかく高くあげられると思います。
とくにED。今まで観てきたアニメの中でも、たぶん上位に入ります。
fhanaのタイアップは毎度毎度、良曲ばかりですね^^
それぞれの入りのタイミングとかも絶妙でした。
【お気に入りキャラ】
▼古宮 乃々香
とにかくメンタルが強く、
無視されても素っ気なくされてもビンタされても、めげずに前向きなところが好きでした。
行動力もあってまさに"THE主人公"って感じの子ですね^^
▼ノエル
このキャラ無しでは、ぶっちゃけこの作品の魅力は半減するでしょうw
無邪気で純粋で人懐っこく、そして健気。
容姿も含めてとにかく『愛らしい!』の一言に尽きます^^
ギスギス展開の中でも唯一癒しの存在でした。
CVを担当された水瀬いのりさんの可愛らしい声と演技にも惹かれました。{/netabare}
■まとめ■
{netabare}作画・音楽等の演出面は文句なしに良かっただけに、
シナリオがあともう少しだったかなぁ、という印象でした。
しかし、前述したようにハッピーエンドをきちんと描いて終わることは重要なんだと、改めて感じました。
どんな過程であれ、『終わり良ければ~』という言葉もありますし。
ノエルの望んだ"5人のにっこり"が、
最終的にノエルと視聴者も含めた"みんなのにっこり"に^^
ノエルが幸せなら、それだけで私も幸せだ!w{/netabare}