Baal さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
この理不尽なGAMEが始まる。光と闇との間を切り裂く一筋の・・・
井上淳哉による漫画を原作とした作品で、全12話。
原作未読。
BTOOOM!というオンラインゲームで日本人で唯一の世界トップ10
ランカーの坂本竜太はある時気が付くと見知らぬジャングルの中で
頭から血を出しながらパラシュートで木に引っかかっていた。
自分のバックと見たこともないバックを持って海の方に出ると
突然人が爆弾を持って襲ってきたのだった。そして見知らぬバック
の中は爆弾だった。
まるでゲーム「BTOOOM!」のような感じだったのだ・・・
人が己の全てを見失う。そんなことが起きる時には一体何が
待ち受けているのだろうか。オンラインゲームとその世界観を
模した現実での殺し合い、協力、裏切り、そしてゲームと
リアルは繋げない意志、それらがそれら単体で存在する時と
複合し融合し、見違えるような新たな性質を生み出した時に
その己をつなぎ止める枷は外れて全ての己自身を見失い変わって
いくのだろうと思う。それがこのゲームとリアルに作り出された
ゲームに似た空間との二つの緻密な繋がりなのかなと思います。
そしてその空間に放り出された人間はどれかを選択し、繋げ
自らの手でその新たな性質を生み出し変化していく。
それと主人公坂本とこの空間で会い見えるここに連れてこられた
人たちが作り出す信頼と裏切りがまた別の渦となって
湧き上がっていく。
そうしてこの呆れるほど現実に持ち込んではいけないゲームが
また新たに生まれてきている感じでした。
この島に連れてこられた人々の中には全てを取り返せないもの
や光る道を作り出そうとするもの、ただそのままであるがままの
ものと折り重なって繰り広げられるゲームがある。
強く限りなく生きる。それが何をも突き動かす見えない光の
ように感じます。
このわずかすぐ先に何があるともしれない中でその先を照らす
光になっているように思います。
それとOPがナノさん、EDがMay'nさんでどちらもすごく
好きな方で両曲とも良かったと思います。
ラストのOPがそれまでのOPと違う曲でしたが、それもまた
好きな感じの曲だったので違ったときはえっ!?ってなった
けどあんまり気にはなりませんでした。
所々にグロイ(エロも混じっている)表現があるので
若干の耐性は必要かと思います。
私自身はあまり気にすることなく見ることが出来てそれなりに
面白かったので問題はなかったです。
終わり方がまだ続きがあってもいい感じのものだったので
そのまま二期でもやってくれたらなぁとか思ったりしました。
◆個人的点数評価 80.771点