ワタ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
佐天さんに共感できる
「とある魔術の禁書目録」の登場キャラである御坂美琴を主人公に据えたスピンオフ作品。
学園都市を舞台に繰り広げられる能力バトルもの。全24話。
美琴の少年漫画主人公を彷彿とさせる熱さや、黒子の変態っぷりなどに注目が集まりがちですが、
個人的には佐天さん推し!ですね。
佐天さんは基本明るい爽やかな性格です。親友である初春のスカートめくりを日課にしています(笑)
しかし彼女は自分が無能力者であることにコンプレックスを抱いています。
能力を持つ人への憧れ、能力がない自分への劣等感といった描写が度々挿入されます。
そして彼女は遂に・・・もう佐天さんに共感&感情移入しまくりでしたね。
ある意味この作品で最も成長したキャラと言っていいんじゃないでしょうか。
個人的に一番感動した10話の佐天さんと初春の通話のシーン。
涙で顔をベトベトにして鼻から鼻水を垂らしながら、佐天さんを必死に励ます初春。
思わずもらい泣きしてしまいました。初春役の豊崎さんの泣き演技が素晴らしいです。
二人の友情が心に伝わる名シーンだと思います。
1クール目は文句なしの出来。中盤若干盛り下がりますが、終盤になるに連れ再びヒートアップ。
最終回はアクション作画も気合入っており盛り上がりは最高潮といった感じ。
そして木山先生絡みのエピソードで感動もさせてくれました。
個人的には気になりませんでしたが、本家の禁書の設定と矛盾する描写が多く見受けられます。
もし気になるなら「アニメ・超電磁砲」という一つの作品として割り切って見るべきでしょう。