oneandonly さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ノスタルジックな透明感が心地良い
世界観:8
ストーリー:7
リアリティ:4
キャラクター:7
情感:8
合計:34
引きこもり生活を送っている高校1年の主人公ジンタン(宿海仁太)の前に、5年前に亡くした友人であるメンマ(本間芽衣子)が現れ、彼女の願いを叶えるために、彼女を亡くしてから離れてしまった当時の仲間(秘密基地に集まり、「超平和バスターズ」という名のグループを結成していた)と再び距離を縮めていく物語。
まず思ったのが、高校1年生の5年前が小学5年になること。社会人になると時の流れなどあっという間で、5年前の自分は今とそう変わっていないですが、小学5年から高校1年のことを思い出し、少年時代の1年1年がいかに濃密であったかと、ノスタルジックな感慨に浸れました。
メンマの願いはわからないまま物語が進んでいく(メンマに聞いてもわからないという(笑))ので、何が彼女の願いなのか、思いを巡らせるのも面白かったです。
声優が嵌り役の、メンマの天然っぽい可愛らしさがツボです。また、超平和バスターズのメンバーがそれぞれにメンマに対して思いを断ち切れていないところが描かれていて良かったですね。
所々で涙が出るのですが、何に感動しているのかは言葉では説明し辛く、このアニメに流れているフィーリングの良さが理由な気がします。OPもEDもとても良く、特にEDの懐メロが世界観にぴったりで、映像的にも素晴らしいです。
11話と短めですし、爽やかな感動があると思いますので、おすすめです。
以下、ネタバレ及び小言を含みます。
{netabare}
このアニメでの幽霊であるメンマの描写は他ではない斬新なもので、透明ではなく(主人公にだけ見える)、人と当たれば衝撃や重量を感じさせるし、焼き肉やラーメンを食べるし、蒸しパンを作ってしまうという、現実世界に影響を与えられるものであること。
この設定であれば、他の人にその存在を知ってもらうには、実際にメンマに物を持たせたりすれば簡単にわかってもらえたはずです(もし、影響を与えられない形でも、相手とメンマだけが知っていることを聞き出して話せば良い)。
一応、蒸しパンを作る場を見せるシーンは出てきますが、気付くのにちょっと遅すぎで(構成上、仲間のパートを描くために必要だったのだとは思いますけれど)、もう少し理解できるようにキャラクターが動いてくれればと思ってしまったのが残念なところです。
例えば1話に、かき玉ラーメンを作ってから、メンマを探しに家を飛び出すシーンがありますが、自分は麺が伸びて冷えて、食べさせられないじゃんと思い、それを発見した父親は何を思うのかを気になってしまいます。
↑あだ名をカタカナで書いたら、違う意味に見えますねw
これはマクガフィンであり、ラーメンを食べるよりもメンマを探したいというジンタンの気持ちを表現しているという理屈はわかります。でも、自身もお腹が空いたから作ったんでしょうから食べてからのほうが余程リアリティを感じるのですよね。それで無意味になるシーンなら入れる必要ないと思うのです。
それから自分はユキアツの女装もその理由を理解できませんでした(どこかに説明があったら見逃しているだけですが)。
あと、キャラクターに涙を流せすぎというのも、自分がその感情に追いついていっていない時、逆に泣けなくなったと思うところもありました。
色々、惜しいなと思うところがありましたが、作品の雰囲気はとっても良く、哀しくも爽やかなラストに満足できました。
{/netabare}
(2015視聴、2017.5調整)