スーパースラッガー さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
野球経験者もそうでない人も、エビバデカモーン、プリーズ!
ずっと前ですが、自分たちで草野球チームを作ってプレーしてました。
野球漫画・野球観戦好きが高じて、とうとう自分で始めてしまったというわけです。
私も含めて学校の野球部に在籍したことのないメンバーが多かったですが、とにかくみんな大真面目に、夢中になってやっていたなあと思い出します。
今は野球はほぼ観る専門ですが、いちばん好きなスポーツです^^
そんな私が今ハマっている野球アニメが『ダイヤのA』です。
原作の漫画は未読でしたが、原作者の方が元バリバリの高校球児だったという話を聞いて、これは期待してもいいかなと思いました。
第1話から大きな期待をかけて観始めましたが、これが予想以上の素晴らしい出来で、めちゃくちゃ面白いです☆
アニメにおける野球の描写が基本に忠実、かつとてもしっかりしているのは、やはり原作の力なんでしょうね。
加えて状況説明等がとても丁寧なので、「野球を知ってる人以外はお断り」的な雰囲気もありません・・・まさに「野球経験者もそうでない人も、エビバデカモーン、プリーズ!」です^^
アニメのほうはもうすぐ70話に到達しますが、一話としてつまらなかった回はなかったですね。
また、さわやかな青春物語としても質が高いと思います・・・ただし、恋愛成分は非常に少ないですね(栄純の幼なじみの子とか、野球部のマネージャーの子とか、かなり可愛いですけどね^^)。
お話は主人公の沢村栄純が、地方にある普通の中学校から、東京の野球名門校・青道高校に進学を決めるところから始まります。
そこで個性あふれるチームメイトや指導者、全国の舞台である甲子園を目指す上でのライバル校の選手たちと出会い、日々の練習や試合などを経験していく中で、ダイヤモンドの原石だった栄純が、高校野球の選手として、また一人の人間として磨かれ、少しずつ成長していきます。
いわゆる超魔球などの非現実的な要素はほとんどなく、等身大の高校野球を描いたシンプルかつ王道的な構成の作品です。
心理描写も巧みで、野球の持つメンタルスポーツの側面も味わえます。
また熱血なだけでなく、ギャグ要素も効果的に入っていて楽しいです^^
そして、出てくる登場人物の数は非常に多いのですが、実に不思議なことに、毎週観ている中で自然に覚えてしまいました・・・おそらく、各々の登場人物の基本設定がしっかりしているからでしょう。
個人的な注目キャラクターは、「1年生トリオ」と2年生のキャッチャー・御幸一也です。
{netabare}「1年生トリオ」とは、1年生ながら夏の大会でベンチ入りした栄純・降谷暁・小湊春市の3人です。
荒削りながらクセのあるボールを持つ左腕の栄純、投打に優れた才能を発揮する降谷、小柄ながら安定した守備力と確実性のある打撃を誇るセカンドの春市・・・みんな素晴らしい選手です。
元気いっぱいの野球バカ(もちろんほめ言葉!)の栄純、寡黙な求道者のような降谷(でもちょっと面白いところもある)、かわいい外見ながら熱い魂を内に秘めた春市(たまに前髪の下の目が光る)と、性格的も三者三様ですが、おそらくこの3人がこれからチームの中心になってみんなを引っ張っていくのでしょう。
御幸一也は、冷静な判断力と巧みなリード、そしてチャンスにめっぽう強い打撃(逆にチャンスじゃない時は簡単にアウトになったりする!)を兼ね備えたハイスペックのキャッチャーです(おまけにイケメン)。
3年生引退後の新チームではキャプテンと四番打者という新たな役割も背負うことになり、ますますの本領発揮が期待されます。
キャッチャーは私自身がやっていたポジションなので、どうしても御幸に目が行きますね^^
プロ野球では、キャッチャーは育成が難しいポジションなので、高校卒業後はドラフト1位でプロ入りでしょうか?{/netabare}
さて、現在70話近い話数ですが、まだお話は3年生が引退したばかりなので、アニメで最終的にどこまで描かれるのかが気になります。
できれば栄純たちが高校を卒業するまで(まだ原作もそこまでは全然行っていないようですが・・・)しっかりアニメで描いてほしいと思います。
もしそうなると、途中お休みがあるにしても、何年単位の長丁場になりそうですね。
でも、たとえ何年かかったとしても、私は『ダイヤのA』をなんとしても最後まで観続けたいです!
今後、ますます本作が面白くなることを大いに期待します☆