「咲-Saki- 全国編(TVアニメ動画)」

総合得点
75.2
感想・評価
1183
棚に入れた
6557
ランキング
830
★★★★☆ 3.8 (1183)
物語
3.7
作画
3.8
声優
3.9
音楽
3.6
キャラ
4.0

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

能力というもの

 原作は未読。
 初回においてはとにかくキャラの多さが印象的でした。
 1話におけるキャラの多い作品だと、割と最近だと「DOG DAYS」や
「境界線上のホライゾン」あたりを記憶しているが、本作も負けてない。
 「咲-Saki-」(以後1期と表記)、「咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A」(以後2期と表記)の
キャラに加えて、本作品で活躍する新キャラの紹介もしていたため、とにかく多い。
 初回のEDクレジットでキャストを数えてみたら40名。収録はさぞかし大変だったろうな。
 ただ、この大人数キャラでありながら、それぞれ個性を出せているのはたいしたもの。
 もっとも中盤以降は清澄、姫松、永水、宮守戦の各対局を中心に描いていたため、むしろ
キャラは絞られていた印象が強かったけど。

 時間軸的には2期と被っている部分が多いが、初回と最終話においては2期と同じシーンを、
2期では阿知賀サイドから、本作では清澄サイドからと、それぞれ別視点から描いているのが
面白い。
 特に初回の宮永 咲と阿知賀メンバーの初遭遇は相手が化け物のようにお描かれているのが
印象的。本人は自覚ないのだろうが、やはり実力あるものはとんでもないオーラのようなものを
発しているのだろうか。

 1期の頃から本シリーズは、主人公サイド以外のキャラのバックボーンや過去をちゃんと描く
印象があるが、本作もそんな感じで、特に清澄は1期で散々描かれたためか、本作では姫松、
永水、宮守の描写が多く、結果としてこの三校の方が印象的だった。
 2期においても阿知賀より千里山の方が印象が強かったが、本作もそんな感じ。

 なかなか濃いメンツ揃いの三校だが、あえて一人を挙げるなら、宮守の姉帯 豊音。
 長身、黒ずくめの服装に帽子、不気味なイメージとは相反する可愛らしい性格など、とにかく
印象的。
 外観はWWEのアンダーテイカーを思い起こさせる。今書いてて気付いたが名前もなんとなく
似ている。元ネタなのかな。

 作品内での印象度や強者イメージが必ずしも結果と直結していないのが、このシリーズの
印象で、本作でも結果としては清澄がしっかり勝利していた。
 特に咲は最後にはおいしいところを持っていった感があり、さすが主人公といった感じ。
 逆にインパクトの割に結果を残せなかったキャラも多く、この辺は個人戦に期待なのかな。

 対局自体は相変わらず能力合戦といったところだが、個人的にこのシリーズの好きなところは
能力のある者が絶対的に有利とは言えないところ。
 能力者はある部分が特化されているが、個々の実力差自体は能力とそれ以外を含めた、その
キャラの総合的な人間力に依っているのだろうか。

 麻雀モノは配牌や自摸などの偶発的要素があるためか、話を盛り上げるためにトンデモ設定に
なる作品が多いが、この作品も能力などは非現実的なもの。
 ただその能力によって引き起こされた結果などは、実際の対局中に出くわすことがあったり
する。そのこと自体は原村 和じゃないけど「単なる偶然」で、滅多に起こらないことだから
逆に記憶に残っているんだと思いますが。
 こういった時折現れる信じられない展開に理由付けをしていったものが、この作品における
能力なのかな、と改めて思ったりして。

 全国編と言いながら、準々決勝にさえ至らず、更に後で個人戦があることを考えると、いつ
完結するのだろうか?。

投稿 : 2015/02/15
閲覧 : 378
サンキュー:

8

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