zu さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
懐かしいなぁw 今でもやってるのかなコックリさん??
1話を観始めて、田村ゆかりさんのナレーションと綺麗な作画に「おっ!」っと思っていたら、2分過ぎにはデフォルメされた姿のヒロイン「市松 こひな」になっていたのは、アラっと思ってしまったw
こひなは電波系少女の小学生で自称「人形」なので、感情を感じさせない抑揚の無いセリフを淡々と喋る。
人形設定なので、コックリさんが現れた時も、冷静に塩を塗った指で目潰ししたり、窓ガラスの修理費を要求したりと感情を感じさせないが、登場人物が何となくとボケてこひなが冷静に突っ込む感じかなぁw
ちょっと見方を変えると、小学生が一人で生活をして、カプメンを食べてる状況は暗く寂しい感じだが、デフォルメされたキャラデザとそれを取り巻く変な物の怪達が、孤独そうな状況を感じさせないコメディな雰囲気にしている。
感情のあるセリフを言わないと聞くと、ちょと不気味な感じがするが、こひなを演じている「広橋涼さん」の声のおかげで不気味とか怖い感じではなく笑いに変わっている。
この広橋涼さんの演技も凄いなぁと思った。
抑揚のないセリフを喋るこひなは物凄く難しいはずで、一歩間違えれば(棒)になってしまうのに広橋涼さんの素晴らしい演技力で抑揚のないセリフからも感情を匂わており、それがストレートにこひなの魅力になっていたよなぁ!
また、コックリさんの小野大輔さんもコミカルな感じがこひなとうまく合っていたと思う。
そして、話が進むとまともなキャラが出て来ないw
親心あふれるコックリさんから始まり、ストーカーでこひなを激愛する狗神、ニートでダメ親父の化け狸信楽、こひなのクラスメイトだが外見が「明らかに宇宙人のグレイ」の山本くん、ショタ好きの天狗、重度の人形フェチで3丁目のタマを名乗る猫神などの周りキャラがドタバタと行動をするが、そのドタバタに対して、こひなが大人顔負けのシュールでブラックな突っ込みを入れるのが面白いw
また、主人公でヒロインである「こひな」の顔芸の数々は新しい顔が出る度に笑ってしまったなぁww
崩れる笑顔、渋い顔、動揺する顔、溶けかけた顔など…
普段無表情なだけに表情が変わるだけでギャグになってしまうし、表情だけでなく「さらっ」と出てくる言葉の数々が古風だけど、こひなが古風な言葉を喋るからこそ笑いになっている。
この作品は、話が進めば進むほど、キャラが増えれば増えるほど笑いが強くなり、この作品の雰囲気に慣れて楽しむ事が出来ると思うので、1話で切らないで3話位までは観てもらいたいなぁ!!
それと最終話には驚かされたなぁ!
いつもどおり明るくギャグ満載で終わるものだと思っていたのに不意打ちのエピソードで思わず涙腺を刺激され、少しだけ「こひな」と「物の怪」たちの別れも匂わせてくるとは!!
まさか、シュールではあるがギャグであるこの作品で感動させられるとは思ってもいなかった(^_^;)
ギャグアニメなのでギャグの好みや独特の雰囲気による好き嫌いはあると思うが、1話から最終話までブレることなく愛すべきキャラたちの愛すべき日常を存分に笑えて楽しめた作品でした。
個人的には、信楽がたまーに良いところを見せるので(コックリさん女体化の時や物の怪退治など)意外と? 好印象だった。
最後にOPネタが懐かしかったw
なんで今頃、バブル崩壊前のディスコ「ジュリアナ東京」だったなぁと、ワンレン、ボディコン、お立ち台、ジュリ扇、アッシー、メッシーなんて分かる人少ないだろうなぁ(^^♪