退会済のユーザー さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
フィルター<改稿>
※更新すみません。誤脱字が多かったもので。
12人女の子のアイドルもの。原作未プレイ。
新鮮だったのは、事務所の雰囲気。リアルで言うアイドル育成所的な雰囲気で、学園風でもあり、事務所という場所なだけあって、校則などに縛られない自由な振る舞いが許される点、へたに萌えに走ることもなく、程よい露出とキャラ付けに、一役も二役もかっていた舞台装置にまず敬礼。
シナリオの方はサクセスストーリーですが、日常の方に比重を割り振った印象。12人紹介というゲームコンテンツならではの宿命を、765メンバー全体像を写しつつ、全体像にまで影響を及ぼしながらのキャラ紹介な印象。多少、群像劇のきらいもありますかね。
そこに、プロデューサー(以下P)が、視聴者代弁、代理設定のフィルター役として、視聴者との距離をグッと近づけてくる、シンクロ率増加キャラ。さらにPにも結構、愛着が湧いてしまって、半人前で逆に皆に支えられてる所もあって、相互理解しながらキャラの魅力を味あわせてくる。
さらにセンター天海ちゃんも、フィルター役で、本人は割と普通な少女。記号的可愛さより、雰囲気的可愛さ的な、アイマスの顔であるんだけど、引き立て役なトコがいい。
センターだからこそ、皆との関わり合いも中心的人物になってきますし、引き立て役だからこそ、他キャラとの普段のやり取りでさえ、キャラ紹介になってしまう。彼女の魅力はやっぱり空気、雰囲気だと感じます。当たり前のようにいるんだけど、彼女の笑顔と、ここ一番の存在感はやっぱりセンターであり、765プロの光であり、酸素のようでもあったりw
そんな二つのフィルター×その他メンバー相乗効果が合理的に働き、尺の消費を最小限に抑えつつ、安定かつ正確に本作の魅力を心に流し込んでくる。(キルア)
※ぼやき
{netabare} ~アイマスを観て思ったのは、リアルアイドルも最近ライブ等々によるいわゆる表の姿よりも、裏の姿(普段)ブログやSNS等々の距離の近さ&メディアでの今までの非公開だった日常の放送など、アイドルの距離感が変わってきていると感じた。
アイドルはCD、ライブ等においてはいちアーティスト。一方で、アイドルの成長や、アイドルグループ自体の成長を見届けながら、握手会などによる様々なサービスで、コミュニケーションも図れる側面を持った存在。
その少しのコミュニケーション自体が、普通のアーティストよりアイドルの武器であり、人によってはCDよりも価値のあるモノになるのでしょう。そんなんで個人間のちっさいやり取りの方に、求めるものが大きく推移していると近頃感じます。こんな事お前が言う前から知ってるよ、てな話ですが、本作がその距離感を意識して、育てられた作品だと感じた次第なもんでw{/netabare}
そういう意味で、このアイドルマスターはファンとの距離に比重を置いた作品ではないでしょうか。