migratory さんの感想・評価
1.7
物語 : 1.5
作画 : 1.5
声優 : 2.5
音楽 : 1.5
キャラ : 1.5
状態:----
ジャンプ作品出演者が総出で送る、集団的自衛権のあり方のようなもの(大規模侵攻編)
簡単に言えば、近界人(ネイバー)とボーダー組織の戦いの物語。
vs人型ネイバー侵略篇(つまり大規模侵攻)になってきてから、とたんにジャンプアルティメットスターズ化してきて、なんだかワッショイな気分になったので、ジャンプで有名なキャラクターを交えて、この偉大なる戦闘を説明できればと思います。
(ワールドトリガーで声を当ててらっしゃる出演者を過去出演されたジャンプアニメのキャラクターで表示しています)
(カッコ)内も同じ方が声優されてます。記載に間違えがあったらすみません(参考:wikipedia)。
★ボーダー機関★
戦闘組(A級)→王子(ウルキオラ・シファー、2代目ヒソカ)、榊原蓮(影山飛雄)、サニー(2代目エンポリオ・イワンコフ)、人造人間16号(流川楓、2代目天津飯)、2代目ザーボン、くいな、奥村燐(赤羽業)、結城美柑(小野寺小咲)、黒崎一護、青野月音、シャルナーク、長門、奴良リクオ(綾瀬川弓親)、神楽
戦闘組(B級)→川口たろう(木吉鉄平)、伊月俊、ドレイク(キュイ)、ドンキホーテ・ドフラミンゴ(木暮公延、南よし雄)、三輪子猫丸、一瀬グレン、恵の母
司令組→J・ガイル、魔人ブウ(高宮望)、ユダ(2代目神様)、桜木花道(トランクス)、ゴーイングメリー号、緒方九段(2代目レオリオ)、空豆ピースケ
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★ネイバー(BLEACHの虚みたいな)と人型ネイバー(NARUTOの暁みたいな)アフトクラトル陣営★
浦飯幽助(メロ、亜久津仁)、ピッコロ(エース、空豆タロウ)、モンキー・D・ガープ…。
(JUMP経験のある声優さん限定で)主人公が6名いるとか、恐らく最近のアニメ作品ではかなり珍しいんじゃないかと思います。
上記で分かるとおり起用される声優がとても豪華で、JUMP作品に出演経験のある声優に限ってみてもこれだけ夢の対決が繰り広げられています。
一護&花道&幽助が共演しているというだけで何か凄いものがありますが、王子&幽助の共演というのもレアです。
(一応説明させてもらいますが、5段階評価はアニメの中での声優評価であって、豪華さや過去作の評価で計るものではありません。豪華さでいえば出演者が多いというだけで評価が偏ってしまうと思うので、バランスや掛け合い、やはりキャラクターに合っているかを重要視しています。どちらにしても個人的な思惑で占めてるかと思いますが)
とりあえず戦闘は、王子&燐&一護&リクオ&花道vs幽助となることが必至ですが、圧倒的にネイバー側が不利です。
というわけでなぜかここからは、本編がどうこうよりも上記のキャストでジャンプアルティメットスターズ的な戦闘をするとして解説してみます。
数的にもネイバー側が不利なので、どこから現われるか分からない、ちょっと気まぐれ気質なネイバーと人型ネイバーがそれぞれ「虚」(BLEACHの近界人代表)と「暁」(NARUTOの強い人代表)に似てるから、似ていると言う理由だけで、多大な戦力になる「虚」メンバーと「暁」メンバーにもこの忍界大戦並みに壮大で大所帯なバトル乱戦に参戦してもらおうと思ったものですが、既にボーダー側にウルキオラと長門が配備されてるのでできれば寝返ってもらいたいところですが手厳しい。
戦闘組だけじゃなく司令本部だけでも層が厚いので、神様とブウが手を組んだ時点で戦況がどうにもならない事は必至ですが、とりあえずC級隊員の出番はないと見ていいでしょう。
そもそもボーダー機関(声優陣)にはドフラミンゴやドレイクの他にも大量のワンピース陣営(多数の役をこなす高戸さんや織田さん)がいるため手勢ではその圧倒的多さに太刀打ちできません。
それならいっそネイバー側にはDの意志を受け継ぐ奴らにも参戦してもらって、なんとか均衡的な戦闘にならないかと思ってます。
DがあるならFもということで、こちらにもフリーザ様が復活してほしいものです。
さらにはLも、知能戦に長けているLを……ということで、Lを慕っていたメロが起用されているというのが、奇跡的なキャスティングだと言えますね。
少々遊びが過ぎたかもしれませんが個人的には、SLAMDUNKの同窓会の場みたいな事になっているのが微笑ましいというか、感慨深いというか、なぜこのようなキャスティングが出来るのかが謎です。そういう意味で言えば、ハイキュー!!&黒子のバスケの出演者も少なからずいらっしゃるので、スポーツ対決もできそうです(身長を生かしてバレーボール対決かな?恐らくブウブウバレーボールで影山飛雄&及川徹&魔人ブウ&トランクスvsピッコロの懐かしき夢の対決が見られそう)。
また、空豆ピースケと空豆タロウがバトり合ってるのが上手い組み合わせと言うか(神VSピッコロの再戦も)、奇跡的共演が多数ある点でなぜこのようなキャスティングが出来たのかが素晴らしく謎です。2代目が多いのも謎です。
個人的なボーダー機関の印象は、ハロウィンで盛り上がったあとの繁華街に落ちているごみのように、ネイバーという不思議な存在をそのように感じて、ボーダーのように各々が苦労して街をキレイにしていると思ったら、拾う一人一人にも物語、苦悩があると思って以前そのような書き込みをしましたが、最近は少々見方が変わってきました。
物語は、突然街に現れて町を破壊するような行為を見せる「ネイバー」を倒すべくボーダーという機関が存在していたかと思います。
そのネイバーは存在があるのか無いのか分からないものだったので、エヴァンゲリヲン、進撃の巨人、艦隊これくしょんなど異形な存在である彼らを踏み台に何処に着地するのか?がこの、まるで存在しないような敵への答え、キーとなるポイントかと睨んでいましたが、最近の持つ感想で思ったのは戦い方や仲間という存在が軸にあることと感じています。
どちらにしても戦いたい人々である印象を受けますが、そこで結びつくのが「集団的自衛権」でした。
敵(悪意)が存在しない世界での戦い、を描いているという点で「進撃の巨人」に通じる部分があると認識していたのですが、主人公やボーダー側に碇シンジやエレン・イエーガーのような自己に対する苦悩がなく、戦いを肯定的に捉えていると思えるのがエヴァンゲリヲンではない異形なる敵への形だったと言えるかと思います。
つまり、着地ポイントが大事だったエヴァのような物語ではなく、戦う事が大事だというあくまでジャンプ的展開を指すものかと思います(そいえば見えない敵ではないけれどNARUTOもそうだったかも)。
艦隊これくしょんのアニメ版もそういう事だったと思えます。戦う事で密接される友人関係の作り方で、仲間の認識であって、「集団的自衛権」を問うているような気もします。
極端に言えば、戦いがなければ友人関係は密接しない。安寧が決して友人関係を築くものではない。敵を存在させる事が共通意識を芽生えさせ、目的に向かわせる協力にある友人関係はその闘いの中で存在する者だということを指している気がします。
しかし問題にあるのは、あの何の目的で現れるのか分からない異様な存在だった近界人が喋るんだということ。人型であること。
もしくは、それが人であってしまったことです。
戦う事が友人関係を作るものだとまるで言っているように、それではいじめはなくなりません。なくなりはしませんが、対ヒトである時には武器を取るか取らないかの判断が逆につきにくいです。喋るのだからそれはいつか分かり合えるかもしれない、友人になれる仲間かもしれないのですからそういう意味で判断がつきにくい一方で、相手が自分を理解しているとともに敵意も認識できる存在であるから、ということが理解できるから躊躇なく攻撃する事も想定しなければいけないということで、武器を取るきっかけがまさしくその想定の中にあり、誰しもが抱える認識となるところだと思います。
武器を取った、戦い続ける事が「集団的自衛権」であるということ。それが街を守ると言う事。
最低限の意志であり、難しい意志だと思います。果てしなく長い戦いです。
そもそも具体的な兵器でなくともそれぞれに様々な形で武器は取っている事だと思いますが、戦う事を想起させる「集団的自衛権」に至っては権力としての武器が思い起こされてしまいますが、この物語ではそれぞれの意志(大御所でも新人でも関係なく)が、参加意思が必要である事だと謳っているように思いました。
しかし、ストーリーはと言うと、人型が存在するようになってからはもう”何でもあり”の物語になってしまったような気がします。
人型との白熱と予想しうる戦闘がやさしいはずでないので、ダメージを受けた者が逃げられるテレポートシステムやサポートが漫然と行われてる環境は一方的で相手が未知なる存在だから成立していたようなものだったのに、人型との戦闘では、例えばボーダー組織の仕組みが自衛というよりかは積極的に戦いのために行動、或いは存在していると捉えられると思うので、そこに倣うべきか判断する「集団的自衛権」で主張できることの鍵はあるかもしれません。
そもそもボーダーの存在は、クローズドワールドで基本的にはそこに住んでいる人を追い出してバトルスペースに変えて街を破壊してしまうことから既に”何でもあり”な流れだったのかもしれませんが(そこに元々住んでいる人が簡単に住居を離れる理由がないことやその様子を描かれない点がそれで、仮にボーダーの言う事が絶対で、近界人の侵攻の際は人々を避難させることが前提だったとしても、ボーダーに従う必要があるのか、ボーダー優位の社会であるのかが言及できないので分かりません。極端に言えば住民はボーダーにある種洗脳されているのでは?という見方も出来る)。
また、もう一つの感想として、トリオン兵は警戒区域から出ない、ただの反抗期の暴れたい時期の子どもみたいでとても可愛い存在だと思っていたのですが、存在がゴキ○○にも似てますね。
どこから出てくるか分からないし、元を叩く事はできないみたいだし。ちなみにトリガーというのがゴキジェットだとすると…。
今となってはGIRIGIRI、ひそかに好きだったかもしれないのでちょっぴりさびしいですね。EDがないのがもったいないですが。
ランク付けしてまでこだわってきたものがどう昇華されるのかはバトル化が著しくなってきて、明らかな敵が出現してからは意味を失くしてしまっているような気がするので、単純なもので終わってほしくない思いを抱きました。