しゅんこう さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
まゆげの太い女の子が好きになるアニメ
一期からの続きものなので視聴の際はそちらから見てください。
この感想は一期からのものと合わせた形でご紹介します。
(一期だけでは中途半端な内容になりそうだったので)
遺体を集める銀髪、紫色の瞳が特徴の少女とそれを守る主人公の旅を描いた作品です。
{netabare}
舞台は中世ヨーロッパの町並みをモチーフに、魔法とモンスターが出てくる設定です。特徴として魔法の使い方がこれまでのファンタジー作品と違い、ガンドと呼ばれるスナイパーライフルのような補助器具を使って行使されることです。
少女と銃器の組み合わせはこれまでにも評価の高いアニメの中に出てきますが、魔法に特化した狙撃銃は珍しいと思われます。少女の弱さと狙撃銃の雄雄しい姿が対比されることで、より魅力的にキャラクターの個性を出すことに成功していると感じました。
またさらに特筆すべきことは少女の独特のしゃべり方と愛らしい外見としぐさです。中年のおっさんでなくても、少女たちのかわいさに心を打ちぬかれる男子や、彼女たちの細部にまでこだわり抜いた服装は女子の方々にも目を見張るものがあるのではと思います。
作画に関して
絵コンテというか全体のつながり、カットや構図はとてもよく出来ていると思います。武器の使い方や動きがよく想像されていて、バトルシーンはかなりこだわりが見られて迫力がありました。出血表現はありますが、抑えた表現が多くて、苦手な私としては助かりました。(それでもまったくグロくないというわけではありません)
少女たちの表情も良く描かれていて、言葉が少ない分、余計に気を使って描かれていると思いました。特に主人公が霧の中で幻覚として見るチャイカの顔は印象に残りました。
内容は第一期で広げた物語の伏線を第二期で回収していく感じです。
主人公の強さが程よい感じで設定されており、そのおかげもあって少女とのかかわりが丁寧に描かれています。第二期は特に代わり映えしないさばさばとした回収でしたが、単に最強主人公が力任せに進めていくスタイルのアニメが多い中、難しい流れを上手にまとめている点はすばらしいと思います。
派手な作品も好きですが、こういった地味な流れも私は好きです。あえて加えるなら、味方敵側の過去から現在に至るまでの悩みや苦悩、悲しみがもっと描かれていたらドラマ性は増したかもしれません。でも十分楽しめる物語でした。
眉毛の太い少女たちの魅力を味わいたい方にはお勧めのアニメです。
細ければいいってもんじゃないことに気付かせてくれました。
~ {/netabare}