オキシドール大魔神 さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 2.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
キングオブルーキー
メインは女の子4人なのだが、現状、抹茶グリーンがバトルしていたころの方が百倍面白い。主人公以外はキャラが立っていなく(主人公も抹茶グリーンとの旧知の仲であり、少々阿保という特徴でギリギリ印象に残っているレベル)、特別活躍もしないので、あんまり爽快感がない。オールウェイズコミマ編でも、かないみかから石を譲り受けただけ。それに比べて、抹茶グリーンのバトルと言えば、キルラキルと同等かやや劣る程度で、それなりに面白い。特に2話の、ゲロを吐きながらも回し蹴りをかましたシーンは、笑えたと同時に爽快感もあった。
メインの女の子4人のうち3人はキャラが薄すぎて、まだ何とも言えないが、主人公はたまにうざさが目立つ。かないみかに濡れ衣を着せられ、明日になれば極刑が待っている。そんな状況下で、種田から逃げようと提案されるも、逃げたら冤罪を認めた事になるから嫌だ的な事を言う。このロジック自体は共感できるし、特別な打開策がなくとも、なんとかしようとする精神は分かる。だが、その台詞を言ったシチュエーションが問題。汗水たらしながら現在進行形で石を探してるならまだしも、売り言葉に買い言葉であんなことを言った「だけ」では、必死さが感じられなくて、無茶な発言だけが残ってしまう。
七割方文句だが、それでも見続けているのは、2話までは面白かったこと、オリジナルアニメが故の期待があるのと、2話での主人公と抹茶グリーンのやり取りが好きだったからだ。抹茶グリーンの、心配させたくない気持ちも分かるし、主人公の知りたいという気持ちも理解できる。どちらも別に間違ってない。抹茶グリーンの心配をかけたくないとの主張に、心配ぐらいさせてよ!という主人公の主張は良かった。このやり取りが良かったから、まだこのアニメは持ち直す可能性があるかもしれないと期待しつつ、視聴を続けている。
結局、このアニメは持ち直す事がなかった。完全に制作陣の自己満足作品。奇を衒ってすべる作品の典型例。モブにも出来る事はあるが、それは限られている。フィクションを観賞するうえでは爽快感が足りない。結果を出せるかどうかはともかく、せめて過程で強固な意志や頑張りを見せてくれればまだしも、そこまでの描写もなく。キャラ自体もたいして可愛くない。
声優は、メイン4人のうち2人は知らないが、話が進むにつれて出てくる声優はなかなか。
ブルーハーツは好き嫌い以前によく知らないが、女声優が下手なのはわかる。というか、雰囲気とか考えろよと。制作陣が女声優の可愛いブルーハーツ聞きたかっただけだろとしか思えない。
良かったのはゲスト声優と1,2話だけ。