drts さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
久しぶりにクレヨンしんちゃんで感動した
クレヨンしんちゃんの劇場版作品は昔のものはよく見ていたのですが、最近の作品は個人的にあまり面白くなく、その内飽きてしまい見ていませんでした。
しかし、この逆襲のロボとーちゃんは評判が良く映画館では見れなかったのですが先日やっと見ることが出来、その出来の良さは期待を裏切ることはありませんでした。
ストーリー構成はわかりやすく出来ており、子どもでも理解できるシンプルなものとなっていると思います。声優や作画、キャラの評価は言わずもがでいつも通りのクレヨンしんちゃんで安定しています。ただ、スポットはあくまでもひろしに当てられているので、脇役というか敵役のキャラがあまり立っていない印象を持ちました。
ラストの腕相撲のシーンでは少し涙を流してしまいました。クレヨンしんちゃんの映画で泣いたのは戦国以来だったので、そこでいい作品だなーと染み染み感じた次第です。(私的にクレヨンしんちゃんの映画は笑って泣けるところがいいと感じている部分もあるので)
しいて不満点があるとすれば、もう少しロボとーちゃんの立場を悪くできれば、それでも家族のために戦うというスタンスが見れて、より感動出来たかもしれません。しかし、それは逆に話しが重くなりすぎるかもしれないので難しいかもしれませんが。それと、小学生などの小さい子どもにはわかりづらいかなというネタが多いかなとも思いました。それが低評価に繋がるわけではないですが、少し気になったので意見として挙げておきます。
クレヨンしんちゃんの劇場版で特に評価されているオトナ帝国と戦国大合戦に並ぶ作品と仰られる方もいますが、私的にはそこまでではないかなという気がします。この2作品に比べると何か余韻のようなものが少なく、あっさり感じてしまったことと、オトナ帝国ではケンとチャコ、戦国大合戦では又兵衛と廉姫という良い意味で強烈な印象が残る脇役がいたのですが、それが今作では感じられなかったことが理由です。それでもいい作品だなとは思いますが。
何にせよクレヨンしんちゃんの映画で久しぶりにほろりとさせられる映画で、子どものみならず、大人も楽しめる作品がまた帰ってきたなという感想です。