∮アジェル∮ さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
本当に最終話まで観て、やっと答えを出すことが出来ました。
今回は1話から最終話まで、3周観てしまいました(^^;)
なんというか、1話を見た時から描写の良さや表現力に富んだ部分があるのかなと思っていましたが、作品が進むに連れてある意味『複雑な・・・』感情がこみ上げてきました。
『青春』って言葉で片付けてしまうと簡単なのですが、小さな子供の未熟な感情では感じ取れないもの、大人の気持ちなんてわからない。。。でもうっすら感じる『何か』があって、そこに向かう怖さと、今が変わってしまうんじゃないかという気持ち・・・。なんだか身に覚えのある感情が詰まっていました。
しかし、途中まで来ると「おいおい、まさか」という展開に驚かされ、そして後半へ進むに連れて新たな『複雑な・・・』に吸い寄せられてしまい、そして再び涙する展開へと流れていき、気がついた時には3度も見返してしまいました。
さて、この作品の良い所って言えばキャラクターの良さだと私は思います。どんな小さな脇役的存在にも何かしらの『役割』があって、同級生や街のおじさん、おばさん、漁協のみなさん・・・沢山のキャラクターが色濃く、そして重要な何かを表している。
例え間違っていると思っていても、正しいと思い突き進んでいても、その全てがどうなるかは誰にもわからない。それが神様であっても。。。まさに私達の生きているこの世そのものの感情表現のあり方が剥き出しに表現されていて、それを恋愛を通して、家族愛を通して、友情を通して、人の思いってステキなものであることを伝えてくれます。
報われぬ思い、叶わぬ思い、でもそれは・・・。人は真っ直ぐになるほど勘違いをしていたり、自分ばっかりになってしまう。平静でいられないのはその思いであふれているから。そんな『 思い 』を描いた、とてもステキで、色々なものが『 綺麗 』な作品だと思います。
きっと観る人によっても感じるものも違うし、思いも違う。でもそれは、きっと心の中にある何かに応えかけてくれる作品だと、私は思います。