Ryuvay さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
とあるヴァンシップ(小型飛行機)乗りの物語
この秋から2期が始まるということでレビューを見てみるとなかなか評価が良いようなので観てみることにしました。
ざっくりレビューすると
・世界描写はとても素晴らしくとても綺麗。
ヴァンシップなどの飛行シーン、戦闘シーンにおいてはうまくCGを使うことにより、スムーズで観やすいものになっていた。一部ハメコミ合成的な違和感があるシーンもありましたが許容範囲内。
少しノスタルジックな感じで世界観もよかったです。
・尺が足りてない?
⇒いろいろなエピソードを端折ってあるので、がんばって脳内補完をしながら視聴
・恋愛要素は不要。
あったとしてもラヴィの嫉妬心の描写はもっとライトなカンジでよかったと思う。
タチアナの場合は2通りの考え方があり、ひとつはクラウスに救われたことが仇になりプライドを失った(不時着直前に失禁した??)。逆にこれは安直で考えにくい方向性として救われたことでクラウスに惚れた。前者で脳内補完しました。
あと、ソフィアのクラウスに対するキスシーン。これは強い女が見せた人間らしい弱さを描写だったのだろうけれどこれももっと別の表現方法があったのではないかと疑問をいだいた。
恋愛描写に尺を使うくらいならもっとほかに使うべき時間があったろうに・・・。
・モランの弱さについて
こちらこそ人間の醜い弱さをもっと表現すべきだったような気がします。そうすればもっとドラマティックで死に際ももっとカッコよくなった気がします。
・ディーオが洗脳されたときの描写について
もっとエグイ、グロイ描写でもよかった。もとがピュアで幼稚な性格なので勝ち抜きバトルロワイヤルのときももっともっと残虐な描写が欲しかったですね。そうすれば、洗脳以前との対比でもっと心動かされるものになったのではないか?
・ラストシーンについて
けっこうヒドイめにあってきて、みんな辛い思いをしているのに、淡白すぎる。黒石ひとみさんの歌声でだいぶ補えてはいますが、演出を工夫すればもっと良いものになったと思う。
・矛盾点
ディーオやデルフィーネがアルを覚醒させたときとクラウスが覚醒させたときの違い。前者では別人格のようだったのに、クラウスのときは完全に自覚自意識があるのはなぜ?
もっと他にもあった気がするが、割愛。というか覚えてないw
なんだか、マイナスのコメントが多くなってしまいましたが、評価ポイントにもあるように全体的にはプラスです。ただ、前述のマイナスが無ければアニメファンの評価ももっと良くなったような気がします。
ところで、クライマックスで父親のヴァンシップを発見しラヴィはヴァンシップの座席に何を見たのでしょうか?とても気になります。
あのリアルっぽい涙の流し方を見て自分もつられて涙が出ました。