退会済のユーザー さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ハッピーでもバットでもなくて、
時をかける少女。内容とメッセージも、作中飛んでタイムリープするのに、かけるをあえて使うことと、下り坂のシーンを何度も演出することから鑑みて、今、もしくは未来に「駆ける」少女って意味なんだろうと思う。(多分)
ですが、本作は視聴者の求めていることが、そのまま感想のよしあしに繋がるのかなあ、なんても勝手に思うことしばばしば、
・青春爽快もの(感動、切なさ)
・懐古的ノスタルジー
・タイムループの中で悟ったカタルシス的なもの
私は上の3点が、妙に頭によぎり、展開自体は複雑なんてものはないんだけど、タイムリープってものが含まれるだけで、色々求めてしまうもので、、それを「爽やか」で片付けられて困るか。という後悔した自分がいて、その後悔があって今があるので、「青春爽快」以外のものを求めてしまうんです。
また、タイムリープがアニメで多々使われているので、その弊害が、なんて話をするのはやめて、、
ただ、青春的な視点から観ても、派手にタイムリープしている割に、キャラクターの描写が淡白だったり、雑な所と、凝っている所の濃淡が激しかった印象。生活などにおけるリアリティよりも、タイムリープするデメリットと主人公の気持ちの移り変わり重視。かしこまらずに観るのが吉かなと。
本作を観ているさなか、そんなモヤモヤとサワヤカが戦っておりまして、モヤモヤが残りつつ、決してHappyでもbatでもないギリ、中間あたりの匙加減の〆で、上の3点が満たされてはないけれど、納得はできる範疇で収まったトコがgood。(偉そうにすみません)
多分、絵柄的にも、ストーリーの真っ直ぐさとしても、青春として観る材料がほとんどなんだろうけども、
〆が恋愛ものとせず、告白を言葉にしない部分や、ハッキリした態度だけど、(タイムリープしてる中で告白はありました) 顔が若干老けて見えるところや、二人の未来と今に対する姿勢に、タイムリープしている中での二人の辛酸や後悔が垣間見えて、若干のカタルシスを感じられた。
レビューを観ていると、半数は爽やか、もう半数がパッとしないとかが大半な中で、自分はへそが曲がっている方なのでしょう。
過去現在未来へ続くお話なら、スペクタクルな是非よりも、余韻と考えさせる余裕を求める分、個人的には際立って良い所は無いけれど、〆の位置がどちらとも付かない、ニュートラル分、何だかホッとあったかくなった。これぐらいが丁度良い。これくらいが安心できる。これが良かった。