mkkkooo さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
この作品の良さが分かってほしい
やっぱり虚淵さん脚本の作品は、するめのような作品が多い。
サバゲーやミリタリーな要素が加わり迫力のある映像と大好きな時雨やEGOISTの音楽にあっとうされながらも、とりあえず、映画を観終わりました。
私の考えが及ばないだけなのかは、分かりませんが、正直、内容の理解はおおかたのみで、隅々までの理解はできませんでした。
ということで2回目の視聴!...だんだん見えてきた全貌と物語のテーマ
民主主義とは、最大多数の最大幸福の実現が主な目的でシュビュラシステムとはある意味、究極的な民主主義の形だと思います。
幸福になれない人がいることが前提であり、その上に成り立つ幸福な社会。
虚淵さんの問いかけとは、自分だけが幸福になればそれでいいのか?という社会への疑問を投げかけているような気がしました。
最近、ニュースのイスラムの人質の事件
日本に住んでいると世界ではこのような残虐な戦争が行われているということに気づけない。実際に日本の方が犠牲になって初めて気づく今までの私自身の無関心さこそ、最大の悪ではないのではないでしょうか。
自分だけがこんなに幸福でいいのだろうか?
私はこの問いかけにこう答えます
「確かに民主主義の最大多数の最大幸福のように、すべての人が幸福になることは不可能に近いのかもしれないが、人間は悩み紆余曲折しながらも、その答えを探し続けなければならない。すべての人に幸福になれるように、他人のことを思いやれるように。」
悩み知らずのシュビュラは、その答えを出してしまったのですが。
悩むことは、人間の与えられた試練なのかもしれませんね。
みなさんは、どのように考えますか?
このように分からないことを考えさせられることが、この作品の良さだと思います。