杞冬@あずさ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
あの痛みが君のことを護ってくれた
母の死をきっかけにピアノが弾けなくってしまった主人公有馬公生。
そんな公生が一人の少女と出会い少しずつ変わってゆく。
少し切ない青春の物語。
恋愛ものではありますが、
1クールかけて主人公のトラウマとの戦いが描かれます。
中々に他では見ない不幸な主人公です。
破天荒なヒロイン宮園かをりと出会い変わりだす。
乱暴なところもありますが嫌みもなく、
良いヒロインです。
親は子を傷つけて平気な親はいないと言うけれど…
互いのことを思って行動がすべてすれ違ってしまったのが有馬家です。
親は自分の死期を悟り、子の為心を鬼してこれからを生きていけるように厳しく指導した。
子はただ母親の笑顔が見たいその一心でピアノを弾き続けた。
不器用なんですねこの二人は。
言葉にして伝えることができないから行動で伝えようとした。
だがそれがマイナスへと繋がり公生に大きな傷跡を残してしまう。
母は子に何も残してやれなかったと悔やみながらも旅立ってゆく…
そんな悲しき家族でした。
恋愛ものというよりヒューマンドラマのがあってるかなという感じです。
主人公の心情を1クール使って描いたのはとても良かったです。
じっくりやってくれるので感情移入もしやすい。
原作完結までやるとのことで楽しみですね。