ローズ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
どんどん うどん ドーンと行こう
現実の世界とパラレルワールドのような神樹を崇めている世界。
結城友奈(ゆうき ゆうな)・東郷見森(とうごう みもり)・犬吠崎風(いぬぼうざき ふう)・犬吠崎樹(いぬぼうざき いつき)は讃州中学の勇者部に所属してボランティア活動などに勤しんでいた。
ある日、授業中にスマホから樹海化警報という画面とアラームが流れて勇者部メンバー以外の時間が止まってしまう。
神樹を守るために勇者部が作られたという説明を聞いて、勇者部メンバーはバーテックスという化物を封印する事となった。
作品の途中までは普通のファンタジーバトル物。
バーテックスという敵を退治する事が主な目的であるという印象で話が進んでいきます。
本作品のターニングポイントは元・勇者の乃木園子(のぎ そのこ)と東郷との対面をした所。
ここで勇者がバーテックスと戦う代償の事が分かります。
一気に鬱展開となりました。
敵が多く、次々と満開をし過ぎて散華になり力尽きていく勇者部メンバー。
勇者部メンバーの最後の戦いで何回も満開して散華していきながらバーテックスを排除していく場面は涙無しには見られません。
最後の結末は勇者部五箇条を意識したのでしょうか。
一、挨拶はきちんと
一、なるべく諦めない
一、よく寝て、よく食べる
一、悩んだら相談
一、なせば大抵なんとかなる
上記が勇者部五箇条です。
特に「なるべく諦めない」と「なせば大抵なんとかなる」が重要かな。
なるべく諦めなかった結城友奈は、最後の戦いでも大抵なんとかなると考えたのでしょう。
最後には怪我(?)が治っている事になっていますが、これは神樹様の力なのでしょうか。
勇者部の面々であれば気合で何とかなるかもしれませんが^^
できる事なら今までの勇者も健康体に戻してもらいたいのですが、そこまでは描かれていません。
勇者システムを改善して勇者を元通りに復元する力は無いのかな^^;
女子力を うどん で高める勇者部の面々。
その女子力で円盤の売り上げも伸ばして、本作品の前日談である『鷲尾須美は勇者である』のほうもOVAなどで発表されると嬉しいのですが……
途中までの鬱展開が最後にはどうなるのか。
興味のある人には、是非、完走してもらいたいです。
自分は話の振り幅が大きいと思えたので、十分に楽しめた作品でした。
視聴する時にはハンカチが必要になる人もいそうです。
えっ、本作品を見ないでスルーするって……。
そういう人達には、勇者パンチで攻撃される事を覚悟しておいて下さい。