karinchaco さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
悪い作品ではないが、最後まで武偵という言葉がしっくりこなかった。
ラノベ原作のアニメ。
武力を行使できる探偵。「武偵」が当たり前に存在する世界で、その育成のための高校。「東京武偵高校」に通う学生たちのバトル&ラブコメディ。
ヒロインのアリアがツンデレのピンク髪。しかも、CV釘宮理恵とくればどうしてもシャナやルイゼのイメージが付きまといますよね。いくら釘宮さんがツンデレキャラの代名詞になっていたとはいえ、ここまで被せてくるのはいかがなものですかね。正直、過去作の釘宮ツンデレキャラのイメージが先行し過ぎて、作品の中の言動からアリアのキャラをつかむことが難しかった印象があります。
設定は、まず「武偵」という言葉に最後までなじめませんでした。なんとなくですがダサいんですよねネーミングが。シンプルで意図していることは伝わるんですが、もうちょっと別の言葉がなかったんですかね。
このことはアニメの問題というよりも原作の根幹にかかわることなのでどうしようもないことなんですけど、しっくりきませんでした。
ただ、その他の部分。特に、武偵高校のカリキュラムは単純に面白いと思いました。強襲科や探偵科、狙撃科といった専門科目などはちょっと興味がわきました。
シナリオ的にも、悪くはなかったと思います。{netabare}ただ、理子には最後まで敵役でいてほしかったですけどね。ちょっとデレるの早すぎです。
そして、ラスボスのブラドですが、しょっぱなからフラグ撒きすぎでしょう。しゃべればしゃべるほど、負けフラグが立っていく悲しい存在ですね。それまでは小夜鳴先生がうまい具合に伏線を張っていて、探偵らしく屋敷に潜入するという展開で武偵という設定も上手くいかされていたのに、あんなに正面からやりあっては興ざめです。{/netabare}
レビューを書いていて再確認できたことの一つに、私は、探偵ものに過剰なバトルを求めていないということがわかりました。アリアがホームズゆかりの人物なのに推理が苦手なところや、最後のラスボスとのバトル展開っていうのがどうも納得いかないんですよね。まあ、これが武力を行使できる探偵「武偵」というものなのかもしれませんが。
ちなみに、声優的にはキンジとアリアのコンビってとらドラの竜二と大河と同じなんですね。どおりでアリアの「キンジ」っていう声がなんとなく聞き覚えがあったのは気のせいではなかったということで、全くの余談でした。