disaruto さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
嵐の中で輝いて
制作はSILVER LINK.のメディアミックス作品です。
ジャンルはファンタジー・ラブストーリー(百合)です。
女性同士の恋愛モノなので、苦手な方は注意です。
あるとき宇宙の彼方で、小惑星「クマリア」が爆発。
小惑星の流星群が降り注ぐ中、クマは決起し、ヒトに襲いかかった。
やがてヒトとクマの争いは「断絶の壁」によって不可侵状態になる。
これは、「断絶の壁」を越えて“スキ”を見つける物語である。
七作品目の百合作品視聴。
「少女革命ウテナ」「輪るピングドラム」で知られる幾原邦彦氏の監督・原案作品。
「ピンドラ」は視聴終了しています。
監督の作品を見れば分かりますが、抽象描写が多い。
しかも最後まで分からないまま放り投げることもあるという。
サイケデリックな色遣い・独特のバンク・特殊な演出も多用しますので、好き嫌いが激しく分かれる作風です。
私個人としては監督の各種演出には引き込まれたクチでして、見ているだけで楽しかった。
エグい事項を可愛らしくやるのも面白い。
でも前作を見ても思ったのですが、少々回りくどいw
テーマはシンプルなのに、ストーリーを複雑に絡ませようとします。
世には“考察アニメ”なるものがありますが、エンタメとして面白いことが第一条件。
つまり、考察する前から「面白い!」と思えなければ不味いと思うのです。
監督の前作ではこれを感じましたが、本作はあまり感じず。
「比較的分かりやすい」+「まとめている」のがデカい。
話の進め方や伏線の回収速度も丁度良かった。
〆も今後の展望や温かさ、“彼女の覚悟”が伺える良いエンドでした。
{netabare}メカこのみと撃子が抱き合ったところが一番感動したなんて誰にも言えない。
まあ主要登場人物は皆死ぬので、俗に言うメリーバッドエンドですよねー。
紅羽の熊姿(人型)が可愛すぎたのは嬉しい誤算w{/netabare}
そうそう、私は百合と呼ばれるジャンルが大好物です。
本作も確かに百合。
百合なのですが、作品タイトル通り「ユリ」くらいの軽い印象。
濃ゆい感じではなかったです。
結局は{netabare} “社会から爪弾きにされた人達の愛” {/netabare}のお話(「ピンドラ」もそうですけれど)。
女性同士だと甘美さや純愛が際立ち、一風変わった演出が映えるからチョイスしているのかな?
監督の作品は百合的な絡みが多いですしw
「百合?ブヒィィィィ!!!」という感じではなく、ファンタジー色が強かったです。
総括して、1クールながら良くまとまった独特の「ユリ」恋愛作品でした。
どうでもいいですが、ボンジュール鈴木さんの歌声はやくしまるえt(ry