朝霧麻衣 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
壮大な世界で紡がれる恋物語
この作品自体はアニメ放送時に観ていたのですが、何箇所か気になる部分があって最近原作を読み終わったので、レビューを書いておこうと思います。
簡単なあらすじですが、まだ世界の全貌が明らかにされていない世界で、複雑な過去を持つ「カルエル・アルバス」は、空飛ぶ島イスラで世界の果てを見つけるイスラ計画に参加します。
この主人公はこの世界で飛空士と呼ばれるパイロットの訓練生としてこの計画に参加していて、イスラでの生活を始めて同じ訓練生の少女クレアと出会います。
訓練生としての学園生活、主人公と彼女の抱える過去、世界の果てを目指す旅に立ちはだかる敵、そういった要素を含んだ物語です。
まずこの作品は世界観、設定がなかなか面白いと思います。人によって好みはあるかと思いますが、私にとってはかなり好きな部類のストーリーでした。多分ヒロインがタイプだったことも見る理由のひとつでした。
またこの世界で登場する戦闘機は、大戦時の機体がモデルになっているのでしょうか?そういったことにはあまり詳しくないのですが、好きな人にはツボなのかも知れません。戦闘シーンは特段作画が良いとは言えませんが、戦略的に良く考えられていて面白かったと思います。
前半はまったりと学園生活、主人公の過去などのストーリーで構成されていますが、後半怒涛の展開で若干駆け足気味には感じました。でも後半の展開が無ければ途中で視聴やめていたかもしれないので良い構成だったと思います。
カルエルとクレアがお互いの正体に気づいてからがやはりストーリー的には面白かったと思います。お互いの過去を知った上で分かり合う事が出来るのか?といったところがこの作品の見所だったと思います。
ただこの作品一応は13話で完結するのですが、シリーズ物なのであまりスッキリとは終わってくれません。先が気になって原作を纏め買いしてしまったのでこれから読みたいと思います。
※最後に「とある」とありますが、かの有名なとあるシリーズとは別作品となりますのでご注意下さい。この作品は通称「飛空士シリーズ」と呼ばれています。
第1作 とある飛空士への追憶
第2作 とある飛空士への恋歌(追憶とは別舞台)
第3作 とある飛空士への夜想曲(追憶のスピンオフ的作品)
第4作 とある飛空士への誓約(別舞台で主要人物7人が登場、恋歌の主要人 物も登場)
※全作品を通して共通の世界を舞台にしています。