緑の先駆者 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
原作ぜったい、面白い
もしかして、これって、原作凄い面白い作品なんじゃないのか?
本が大好きなあまり、食べてしまうヒロイン。本読みなら、一度くらいは試してみたりする気持ちがわかるはず。このヒロイン、本と著者の知識については、ビブリア古書堂の事件手帖に出てくる栞子さんといい勝負しそう。この二人のコラボを観てみたい、と本読みの一人として思ってしまった。
小説が原作のアニメだとどうしても、心理描写の深さなんかを象徴的な表現で、ビジュアル的に理解してもらおう、というアプローチをしがちな感じがするんですが、なんか、その辺に、とても違和感を覚えました。
ストーリーの展開は面白かったのに、時間の制限のためか、途中を省きすぎている感じがして、いま一つ感情移入できませんでした。もったいない。
小説だと、スピード感はそんなに求められないから、もっと微妙な人物の心の動きとかがしっくりいくんじゃないか、とかなり思いました。
その結果、結論として、小説の方が面白いんでは?という疑問が生じ、ちょっと原作を読んでみたくなりました。
あと、キャラのデザインが、正直、好きではないです。なんか、ほぼ全員、特に主人公、弱虫ペダルに出てくる御堂筋くんを彷彿とさせる。ウェブで見た、原作本のイラストの方がいい。
後日談
小説の第一巻を読んでみました。最後に、叩き付けるような、太宰作品の押し売りが、本読み的には面白かった。
シリーズ最終巻、16冊目を読み終えた時には、良かった、良かった、とただただ感動。特に、もう一人の文学少女のストーリーの続きが気になる終わり方に、爽やかな風が心を吹き抜けた充実感が残りました。