やっぱり!!のり塩 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
KAWAIIとはこの事だ作品☆
■評価
テーマ性 :★★★☆ 3.5
エンタメ度 :★★★ 3.0
かわいい度 :★★★★☆ 4.5
癒し度 :★★★★ 4.0
おススメ度 :★★★☆ 3.7
■ストーリー
とある高校生の長谷君は、同じクラスメートで人を寄せ付けぬ
オーラを放つ藤宮さんとお話がしたくて仕方がなかったが、ある日を
境に徐々にお互いの距離を縮めていく。・・・が藤宮さんには人には言えない
重大な悩みがあった。二人の微妙な関係と藤宮さんの悩みの謎を追う
ほんわかラブコメ作品
■感想
私の日々の生活の中で心のメンソレータム(潤い)を求めて、1クールに
1作品は癒し・日常系作品を見ようと決心した昨今、その第一号として
選んだ本作ですが、見事に私の目論見が的中した作品となりました。
本作は『純朴さ』『可愛さ』をテーマにしていると思うので
ゆる~りゆら~りとのんびり鑑賞する事が肝。
全体的にホンワカした作品で展開も遅いし、起伏も激しくない。
しかも一週間で藤宮さんの記憶が消えてしまうというのだから
長谷君の気持ちが伝わらずまどろっこしい事この上ない。
だけどまどろっこしい緩い時間の中で、孤独な少女の凍えた心を丁寧に
溶かしていく純朴なストーリーと、登場するキャラ達の性格は意外にも
個性があって癒しの時間を与えてくれる。
特に本作の主人公である長谷君のバカ正直な素直さ、そして藤宮さんの
純朴さと健気さで完全武装した可愛さの威力は際立っている。
この作品はこれが売りといっても良いと思う。
現実にはこんな娘はいない!!っと思いつつも表情や言動、そして所作の
いたる所まで超人的に可愛さをチューンナップした藤宮さんを可愛いと
思わずにはいられないし癒される。きっと彼女の正体は009か何かに
出てくるプラトニック・サイボーグ娘だろう・・・。
この可愛さの演出に作者の方々もかなり拘ったのではないかと感じるので
もしモテタイ女子が存在するのであれば、藤宮さんを徹底的にあざとく
コピーして、自我を捨て藤宮式サイボーグと化す事を強くおすすめしたい。
是非とも量産化に漕ぎ着いて欲しいものである。
ちょっと残念なのが、フレンズと名乗るのだから恋愛感情だけではなく
もっと友情を描いても良かったと思う。特に長谷君から桐生君に対する
友情があまり描かれていないので桐生君の尽くし損に見えてしまう。
最後に原作漫画はまだ続いている様なので、藤宮さんの新たなるKAWAIIを
期待して続編を希望したいです。
余談:
{netabare}
長谷くんの藤宮さんの顔が好みだから好きというのは、高校生なのだから
正直で私はすごく好感が持てる。私も高校生の頃は女子の『顔』しか
見てなかった犬畜生だ。逆に『将来性』『バイト収入』『価値観』
『性格の細部』を指摘して好きなんて言っていたら凄く怖い。
最近のティーン達がそんなに大人びていない事をお祈りする・・・。
{/netabare}
ご拝読有り難うございました。