みゃー さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
最終回を踏まえての個人的解釈(ネタバレ)
難しい話だったのでちょっとまとめてみました。
{netabare}
1期のテーマは「正義」
2期のテーマは「シビュラシステム」(と、個人的には思います)
最終的にシュビラが「裁けない者はない」という全能性を保つ鍵だった「免罪体質者の取り込み」は、全能性を保つため「カムイ(複数の人間の集合体)の存在を認めざるを得ない」ことにより集団的サイコパスの測定を可能にしてしまい、意味を成さなくなってしまいました(集団=シュビラを裁ける→免罪体質者という概念は存在しなくなる)。
一見するとシュビラはこれで全ての人を裁けるようになるので、めでたしめでたし
・・・のように思うのですが、それは危険だと局長は言うわけです。
「集団のサイコパスが測れる=個々人ではクリアでも集団になると黒くなるケースが出てくる」というのです。さらにもし社会の集団的サイコパスが黒いとなると、みな集団=社会の一員なのだから裁く者もその社会の一部であり、裁きようがない。そしてそのことで発生する社会の混乱、終末を局長は危惧しているのです。ただ現在はカムイの一件で大量の脳がシュビラから除籍されたので処理能力が追いつかず集団的サイコパスの測定は保留、とのことで一先ず安心。
じゃあこの社会はもう終わり!!みたいな気もするんですが、ここで朱の最後のセリフ、「社会が人の未来を選ぶんじゃないわ。人が社会の未来を選ぶの」という意味を考える必要があると思います。つまり朱はシュビラの考えるほど人は愚かじゃない、そんな危機的状況にはならないと、人間様を見縊るシステムに文句言ってるのかな?(笑) まあここはホント観る人によって捉え方は様々ですかね。
以上、稚拙ながらまとめてみました。
これ間違ってるかなぁ(--;)
{/netabare}
最後に。2期はシステムの矛盾点を理詰めで暴いていく、という展開だったので正直少々退屈でした。しかしそれでも十分良質なアニメだと思うので評価は4.0!