退会済のユーザー さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
帰る場所
とても好きな作品。
夏目友人帳の中で、私にとって特別な話があります。
そのたった1話のレビューを書きます。
第11話「一枚の写真」
{netabare}
夏目の亡くなった両親の写真。
夏目にとっては目に映すだけで、胸が痛んで辛くてなってしまうもの。
思い出すと辛くなるから、小さい頃必死に忘れようとしていつの間にか本当に色々忘れてしまった。
今は沢山のつながりがある、もうみても平気だ、いいんだよ、もう、、
そう言い聞かせながら目に映す、大事な大事な一枚の写真。
{/netabare}
誰かにとってはただ、人が写っているものにしか見えないです。
けれど、とても大事なもの。
そんなものたち、私の中にも皆の中にもある。
そうして、それを大切な人にだけ、見せよう、見せたいと思うんですね。
どんなに思っても手が届かない物はある。
ならば、忘れてしまえばいいんだよ先生。そうだろう?
夏目の悲しいセリフ…私も胸が痛い、、。
友達と一緒にラムネ水の湧く場所が森にあると、
おもしろそうだから行ってみようということになり、森へ。
{netabare}
そんな中、森で写真をなくしてしまいます。
ひとりで気持ちをしまい込もうとしていた夏目、皆に迷惑をかけたくない。
自分の気持ち、呑み込んでしまえばいいんだと。
そんな夏目に友達が言ったこと、
「夏目!今の顔を見れば嘘をつかれてる事くらい分かるんだ!
しっかりしろ夏目。つかなくてもいい嘘はつくな!」
真っ直ぐな目、心に届くような友達の言葉。
それが夏目にしっかりと届きます。
「ごめん…探してくれないか?大事な写真なんだ…本当は大事な…」
胸打たれました。。
自分に真正面から向き合ってくれる友達、夏目も向かなくては。
大切な友達だからこそ、怖がらずに真っ直ぐに。
だだ広い森の中、あてどなく夏目のために探してくれる気のいい奴ら。
なんて、、なんてやさしくって温かい友達なんだろう。。
どうしようもなく温かくて、この場面は泣けてきてしまいます。
友達が写真を見つけてくれたとき、
「ありがとう。みんな」
夏目から出た ありがとう 本当に心から出てくる言葉なんだろうなぁ。
この11話は、特別大切なものが表現されていると感じました。
自分の本当の想いを怖がらず、大事な人に伝える大切さと勇気。
私もそう生きているかな、
そうしていきたいな と思える作品です。
{/netabare}
取り繕わない、心からの本当の言葉たち。
そんな言葉たちはきっと届く。
夏目友人帳はそんなものたちで溢れています。
OP「今、このとき」
この歌の歌詞とても元気になります。
大切な人が落ち込んだときに届けたい。