しんばくん さんの感想・評価
4.1
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
事件の裏に潜む陰謀を観る【20.2/25.0】
物語:4.8 作画:4.2 声優:3.6 音楽:3.8 キャラ:3.8【合計:20.2/25.0】 (83.0)
ジャンル :推理、近未来、ディストピア、オカルト
話数 :11話
原作 :坂口安吾(原案)
アニメーション製作:ボンズ
監督 :水島精二
脚本 :會川昇
キャラデザイン :pako、高河ゆん、稲留和美、矢崎優子、やぐちひろこ(アニメ)
音楽 :NARASAKI
主人公声優 :勝地涼
OP :「How to go」作詞 - 内村友美、江口亮 / 作曲 - School Food Punishment、江口亮 / 編曲 - 江口亮 / 歌 - School Food Punishment
ED :「Fantasy」作詞・作曲・歌 - LAMA
参照元 :wikipedia「UN-GO」
【概略】
昭和前期に活動した小説家・坂口安吾の『明治開化 安吾捕物帖』『復員殺人事件』等を原案とし、その設定を独自にアレンジ(物語の舞台を近未来にするなど)したオリジナルストーリーとして制作。登場人物も原典からの人物とそうでない人物が混在している。
【特徴】
①推理し、陰謀を暴いてゆく
②複数の事件で構成されている
③悪魔に暗示を掛けられた人物は、必ず1つだけ事実を暴露させられてしまう
【長所】
①登場人物は多いが、しっかり各回毎に名前が表示される
【短所】
①悪魔の暗示によって立証部分が省略される
②劇場版『UN-GO episode:0 因果論』を観ないと主人公に関するあらましが分からない
【観終えて】
数話完結の推理物だったので『名探偵コナン』や『金田一少年の事件簿』に近い感覚で観終えました。しかし、例に挙げた2作と違って、大体のストーリーの途中段階で一度「本当はそういう事だったんだねー」と一段落した(この段階でストーリーに片が付いたと思っている)にも係わらず、終了間際で真相が明らかになるという形で、二重の驚きを得られる脚本が良かったです。この脚本によって平凡さは感じず、十分楽しむ事が出来ました。
また、短所で挙げた「悪魔の暗示で省略される」については、証拠を集めきった上で、残るはその人物と結びつけるだけという段階で暗示を掛ける為、主人公の立証を省いて犯人が自白するという形になる。しかし、このアニメは主人公の名推理っぷりを観るというよりは、裏で情報操作をし、政財界に通じた海勝麟六が事件とどう係わっているのかを観るストーリーなので、立証部分が無くても見応えはあると思います。立証シーンがあればそれに越した事は無いですが、そうすると今度は主人公の助手である因果がただのマスコット化してしまうと思います。
因果と主人公の関係についても、どのような経緯で関係を持っているのかという詳細はTV放送版では伏せられている為、そこも見所だと思います。
この因果と主人公の関係については劇場版を観る事で様々な設定が分かると思いますので観る事をお勧めします。尚、7話目直後に観る事をお勧めします。でないと上述の事により、折角の意味深な描写に疑問が持てなくなり、楽しみが減ると思います。
【蛇足】
面白かったです。テンポもサクサクで次が観たいという意欲を掻き立てられました。ですが、ながら観には適してないかもしれないですね。分かり難くて難しかったですし。
キャラデザインは顎が尖っていて体もひょろ長く、女性でも受け入れやすい様に作ったんでしょうね。ノイタミナ枠は女性にも受け入れられやすいキャラデザインの作品が多いイメージがあるのですが、やっぱりそういったコンセプトの枠なんでしょうか。難しくて画面にがっついて観なければいけないのが多くて自分好みの作品が多いのですが、キャラデザインで「あー・・・またか。」と肩を落としてしまう事が殆どで惜しいなぁといつも思います。それにしても何故顎が尖ってたり手足がひょろ長いと受け入れ難いのかが自分でも疑問です。また、女性の方も本当にそのデザインが好きなのかか気になる所です。苦手な方もいるでしょうしね。
今後も観て行くだろうし、ホント、早く慣れてしまえばいいのになと思いますw