ローズ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
男子三日会わざれば活目して見よ
14歳の少年レントンの楽しみはリフと呼ばれている空中サーフィンだった。
ある日、レントンの部屋を壊すように巨大なリフボードで空を飛ぶ人型メカ・LFOの世界最古の機体であるニルバーシュが墜落。
その機体には神秘的な少女であるエウレカが乗っていた。
レントンとエウレカの運命の物語が始まるのであった。
始めのころは幼稚さが前面に出ていたレントン。
エウレカと共にどんどん大人へと成長していきます。
レントンが変わるキッカケは色々とありますが、自分としては傭兵であるチャールズとの出会いが重要に思えます。
その頃のレントンは月光号から出奔。
チャールズに気に入られて白鳥号に乗りこむ事となります。
その後、話が進んで行き、レントンが月光号に戻った時にチャールズは月光号へ侵入して攻撃をしかけてきます。
応戦する月光号メンバー。
戦う事と死という現実を突きつけられたレントンは否応無しに子供から大人へと成長したのでしょう。
特に”死”というものを身近に存在を感じる事はショックが大きいです。
エウレカにとってもレントンの存在はだんだん大きくなっていったのでしょう。
慣れない化粧などをして自分自身を綺麗にしてレントンの気を引きたかったのでしょうが、
初めての化粧は濃かったですね^^;
お互いを大事にしたい、幸せになりたい気持ちは画面を通して十分伝わってきます。
ただ戦いという場面をクリアしないと平和が訪れないので、そういう意味では不幸な時代設定でした。
地球に降り立ったレントン・エウレカ・エウレカの子供3人。
サバイバル生活をしながらも、お互いの絆が深まっていくような感じがします。
ハッピーエンドのラストなのかな。
お爺さんと子供達がファミレスで食事をできるだけでも平和な世界だと思いたいです。
戦うという事は、何か大切な物を守るためでもあります。
リーダー格のホランドも新しい命を守るために無茶な戦いに挑んだのでしょう。
レントンにとってはエウレカ、エウレカにとってはレントン、相思相愛のお似合いのカップルです。
羨む事無かれ。
お互いに惹かれあう存在が登場するだけでも幸せ世界を見る事ができます。
各話のサブタイトルには曲名が多く使われているらしいのですが、自分には全然分かりませんでした。
音楽のジャンルが固まっている事と忘れっぽいのが原因ですね^^;
「ヘルタースケルター」という岡崎京子さんの本のタイトルぐらいしか分からなかったです。
LFOという人型ロボットが登場するのでロボ系作品だと言う人もいるでしょう。
ただし本作品の見所の1つは作中の人物の変化。
ロボが苦手だから敬遠するのはもったいないですね。
レントンとエウレカの成長物語。
温かく見守ってあげるのが感情移入でき、見やすいと思います。
全50話と長丁場の作品ではありますが見応え十分。
長期休暇の時あたりに一気観する事をおススメします。
【追記】
個人的な事を言わせてもらえると、続編の『エウレカセブンAO』が自分がアニオタになって間もない作品。
初見で分からなかったAOのほうに再挑戦したいと思います。