しゅんこう さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
どこかなつかしい感じがした娯楽アニメ。
舞台は古都・京都。狸と天狗、人間が織り成す
幻想的な物語です。
家族愛が1つのテーマとして描かれていました。
笑いあり、活劇ありの娯楽的魅力に溢れています。
主人公の矢三郎は下鴨(しもがも)、糺の森(ただすのもり)に暮らす
狸一家の下鴨家の三男。
タカラヅカを愛するかわいいお母さんや
臆病でまだ未熟な弟を
宿敵の夷川家(えびすがわけ)から守りながら
ひょうひょうと暮らしています。
個性的なお兄さんたちも素敵です。
みんな強い家族愛で結ばれています。
天狗の先生の面倒も見る世話好きの矢三郎ですが
お弟子さんの弁天に恋心も密かに抱いております。
視聴とともに亡き父の物語や
兄たちの物語も次第に明らかになります。
丁寧に描き込まれた京都の町並みが
作品の情緒を高め、あまり京都に詳しくなくても
幻想的な雰囲気を味わえるようになっています。
音楽も活劇場面では華々しく、叙情的な場面では物悲しくも美しい
曲がすばらしいと思いました。
萌えやSFばかりでお腹いっぱいになったときに
この作品に出会うと余計に魅力的に映るかもしれません。
すばらしい娯楽アニメだと思います。