退会済のユーザー さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
【 喰霊-零- 】
先ず、このアニメの凄いところは、出だししょっぱなですよ。
気付いた人は殆ど居ないかもしれませんが、OPの入り方、
これは緻密に計算されていますよね~♪
まだ、キャラクターが台詞を言っている段階からサウンドが流れ始めます。
ほぉ~!リアルのドラマか、映画を観ているような引き込み方ですね。
すっ、素晴らしい。。
更に、第1話を観て、思わず笑ってしまった事は、俺がこのアニメの
主人公だと思った「観世 トオル」があっさり死んでしまった事と、
同じく、ヒロインだと思った「春日 ナツキ」も同じく死んでしまった事。。
てか、防衛省の特戦四課が全滅したとき、
このアニメはこれで(第1話)で終わりなのか?
とマジに思ってしまった。。ww
パソコンの23インチワイドディスプレイに向かって、
「短編アニメかっ!!」と、独りで無駄に突っ込み入れてました。。
2話以降は、諫山黄泉と土宮神楽の両名がヒロインとして登場して来ます。
作品の流れも、この二人のやり取りが主軸となっています。
しかし、いつもそうなんですが、俺はしょうもないところに
感情がダイブしたりします。
例えば、かなり後半の方ですが、
飯綱紀之の父が黄泉との縁談を破談とします。
全体の流れからすると、どうでも良いサブストーリー的な
要素が強い話ですが、どうみても悪印象の紀之の父が、
自分は憎めないなぁ。。と感じました。
親にとっては、自分の子供が絶対だから、子供にとって少しでも
不安な要素は排除したいと思うのは当然だと思うのです。
だからこそ、自閉症である自分のリアル息子には嫁は来ないだろう。。
という事を改めて、深く理解できたように思います。
良いリマインドの機会になったと考えています。
その他、紀之の父だけに限らず、黄泉の養父、神楽の父も子供たちの事を
真剣に(必死に)考えている姿に心を打たれましたね。。
しかし、不思議な事に、仏教では子供は悪なんですよね。
俺が思うに、強く我が子を思う感情は、
「自分の子供さえ幸せであれば良い。」という、
自己中心的な負の感情を強くするからだと考えています。
さて、ヒロインの二人について考察してみたいと思います。
やはり、ルックスは神楽の方が好きなんですが、
人間としては、黄泉の方が好きです。好きというより、
黄泉の方がやはり年上だなぁ。と感じるファクターが多いという事ですね。
人間は、正の感情や負の感情を同時に持っているのが普通です。
しかし、若い時はそのどちらか一方の感情に強く傾倒して、
「こうあるべき」のような行動に出やすくなります。
だから、純粋無垢に黄泉を想う神楽のあまりにも強い感情は、
若さ故の特権だなぁ。と感じた訳です。
それから、黄泉は神楽の姉に相応しいと感じたのが最終回です。
彼女は神楽の事を全ての災いから守りたかったと言いますが、
この感情は、姉の感情というよりも、殆ど親心に近いぐらいの
あまりにも深い愛情ですよね。。
これは俺自身の価値観ですが、
親が子供を想う感情を超える愛は無いと思っています。
親が子供に抱く愛情は無償の感情だからです。
それに対して、男女の愛は、心の何処かで
どうしても見返りを期待してしまうものです。
しかし、どちらの愛も人には無くてはならない愛です。
最後に、この作品がもうひとつ素晴らしかったのは、
紀之と黄泉のすれ違う愛の表現ですね。。
お互い、とても大切に想っていても、
心が通じない事って、リアルでも良くありますよね。
俺も今、大切な人と喧嘩してますからね。。ww
若い時はその感情の重圧に耐えられなくなって、
簡単に投げ出してしまうことも多いのですが、
男女間に限らず、本来ごたごたするのが、
人間関係の本質だったりしませんか?
そんな時って確かに辛いし、逃げ出したくなるけど、
自分も生きてるのかなぁ。。って思えて、
それはそれで良かったりします。
良い作品を紹介して貰ったなぁ。。と、
その友達とあにこれの仲間に感謝しています。。
というか、”ショートカット”の神楽つぁ~んが、
かわゆすだったので、取り敢えず、
それで、このアニメは全部OKですぅ!!☆★☆彡
※黄泉じゃなかったんかい!!ダメだ。。この人。。ぐはっ。