ARENO さんの感想・評価
4.3
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
言葉の壁、価値観の違いを超えた先…
元来私はそんなにロボットやらメカやらが出てくるアニメに興味がなく、縁など皆無に等しかったのですが、このアニメはそれを根底からひっくり返してくれました(;・∀・)
ー要素ー
ロボット×バトル×ボーイミーツガール×地球×敵×戦う意義とは
ー・概要・-
翠星のガルガンティアは、2013年のニトロプラスによるオリジナルアニメ。
監督には『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』などで知られる村田和也、シリーズ構成には『魔法少女まどか☆マギカ』を手掛けた虚淵玄、キャラクター原案には『かみちゅ!』のコミカライズ版作者である鳴子ハナハルなど、豪華スタッフによって手がけられた作品です!
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戦士として育ってきた少年が、様々な人とのかかわりによって
成長していく物語。
ロボットもののアニメであるとはいえ、戦闘を楽しむというよりは、
レドの考え方の変化に伴う戦い方の変化を楽しむ作品だと思います。
メカ系とはいっても、テーマ性があってバトルばかりという
わけではないので、親しみやすかったかな。
この作品、すごいのがレドが地球の言葉を習得していく
までの過程をすごく細かく描いてるんです。
それって、私たちにもすごく身近な話で、コミュニケーションの
壁を乗り越えるのはすごく大変ですよね。
最初はチェインバーが通訳を担い、回を経るごとにレドが
かたことでも地球の言葉を習得していく様子がほほえましかった。
ついつい応援したくなりました。
あと、私も語学がんばらなきゃな~って思いましたね。
最後、大分すらすら地球語を話せるようになったレドにちょっと涙。
言葉に限らず、レドは今まで戦士として育ってきたため、
地球の人との価値観の違いに戸惑います。
今まで敵を殲滅せよと言われ、戦いしかしらなかったのでそれこそ
仕方ない話ですが。これも私たちにもあてはめられますね。
外国行って感じるカルチャーショックだって大きいのに
全然違う環境なのだからそれだけに、衝撃は大きかったのでは
ないかと。その分、話数が進むにつれて、だんだんと
考え方を変えていき、そのために祖国のことで悩む姿に
「お~、成長したな!!」と思いました!
最終話は圧巻でした。{netabare}
レドとともに沢山の困難を乗り越えてきたパイロット支援ロボットのチェインバー。人工知能を持っているとはいえ、機械であることに変わりないにもかかわらず、レドの将来への可能性を信じてその生存をを守るためその身を犠牲にしたシーンは本当に涙がとまらなかったです。「くたばれ、ブリキ野郎」には笑わせられましたが汗
素晴らしいのが、クライマックスですね。レドは自身がサルベージになることで、海の底へと沈んでしまったチェインバーに会いに行っていたのでしょうか、と続編をほうふつとさせる終わり方。(←出ましたが、チェインバーはやっぱりいませんでしたね涙){/netabare}
私としてはとても好きな作品となりました。
全話見て、レベル高いなーと。最初からテーマが一貫していて、
きちんと最終話でまとめられていました。
まあ、もしかしたらロボットによる迫力満点のバトルを
期待していた方には物足りなかったかもしれませんが、
だからこそメカ系お好きじゃない方にも受け入れやすい
アニメになっていると思うんですよね!!
本編ストーリーには関係ないですが、ここで一つ熱く語らせてもらうと…
レドほんっとうにかっこいいー!!!声優の石川界人さんの声がピッタリ!片言な感じがよく出ていて、あそこは可愛かったな~。
後で知ったんですけど、これが初の主役だったらしいですね♪
声優関連でいえば、チェインバーの低いあの声大好きでした。
最終話では、チェインバーの一言一言が胸にしみ入りました。
じーんって(笑)
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映像は原色っぽい絵柄なので、見た感じで好き嫌いは分かれるかもしれませんが汗。そこに目を瞑っても十分、楽しめるのではないかと。
気になった方は是非調べてみてもらえると嬉しいです(*^▽^*)