makkotty さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
これは切ない・・・恋と愛の違いを描いた作品。
原作読みつつアニメも再度視聴してみようかと・・・思います。その過程で思ったことを書いておこうと思います。
この作品は切ないですね。
特にみのりが切ない。
この娘の乗りにはついて行けないけれど、たぶん地でやっていないところ・・・最初に亜美が出てきたときに、竜二が自分のことを天然という人ってと聞いて、みのりが手をバツにして見せるシーン・・・あれはきっと自分の事も指しているのかな・・・とチラッと思います。
みのりはみのり自身がそういうキャラを望んでしている気がしました。
自己を犠牲にして誰かの為にそれを演じている。
だからみのりと亜美は相性が悪くて、認め合っていて・・・。
そこから後の展開を思うとここからして切ない気持ちになりますし、応援したくなります。
亜美も切ない子だと思います。
この子一人だけ大人の視点を持っているけれどそれでいて大人になり切れず・・・周りをわがままで振り回しているようでいて周りに振り回されながら誰にも分かってもらえない寂しさを抱えて生きていて・・・。
自分の事を分かってくれる友達がいないから一人でいるのを好んで自販機の隙間にいるのが好きなのです。
自分の好きな相手にはアピールしているのに振り向いてもらえず・・・その想いは気づいてもらえない。
これは実に切ないです。
竜二は女の子を振り回し過ぎです。
顔が怖いけど、確かに優しいところもあるかも知れないしお人好しだけれど・・・だから好かれるのかも知れないけれど・・・何だか嫌な主人公だとちょっと思いました。
竜二は一巻から既に大河のことを大切に思っていますし多分好きなのだろうとそう読めました。
同時にみのりのことも憧れていて好きです。
好きな人=みのり
その気持ち=憧れ=恋
本当に大切にしたい人×好き=大河
その気持ち=愛
っていうような方程式の答えを竜二は優しいが故にゆっくり見つけるまでの話だったのでしょう。
その優しさは憎ったらしいと男の視点から見るとそう感じざるを得ません。
でも好きな人に対して他の人からのアプローチにぶれないところが竜二の魅力なのかもしれないとも思います。
みんながそのせいで傷ついたりもしたけれどそれを乗り越えて強くなっていくのかな・・・ともう完結してしまっている作品だけどそんな妄想を勝手にしてしまいます。