退会済のユーザー さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ゲーム原作シナリオの弱点を克服した作品②
エロゲ原作。
金、青、緑、赤、紫の5色の女の子もの。
エロゲ原作には、欠点がいつも上げられてます。尺、不自然なハーレム化等々、本作はそこら辺の欠点をうまくすり抜けた作品だと思いまする。てな感じレビュー。
①尺
本作は男子校と女子高の学校統合という設定をうまく使っております。ワンクールの都合上、度々持ち上がる尺の違い。そこで本作は、まず男子と女子の隔たりをクリアする事から始まり、そこを利用して上手く弱点を回避。主に5人の女の子を攻略するのですが、先程の学校統合を上手く使い主人公と他の女子、みんなで1人を攻略というか和解させていくスタンスで尺をカバー、と同時に学校の男×女の隔たりも徐々に薄めていく二刀流を使用。
②不自然なハーレム化
本作の主人公は気の使える男で、女子の機敏なトコをさりげなく気付ける野郎。そこは割とよくあるのですが、女子5名も弱点とかトラウマを持っています。(これもよくある。ですが、この男そんな皆に気を遣いすぎる点を欠点設定にしている点と、①にも当てはまりますが女子達も1人増え2人増えという形でグループ化しているトコが不自然なハーレムに見せない工夫を感じる、これまた二刀流。学園統合は男女の交流による、生徒の成長を促す計画でもあるようで、例えばお互い身なりに気を遣ったり、男は漢らしく、女子もそうで、彼女達ヒロインの欠点克服であり、学校統合による生徒の成長物語であり、エロゲ原作の弱点克服作でもあると感じる。
③+α魅力
本作の魅力は上の点は勿論の事、ましろ色(真っ白色)のキャンバスに5色がうまく調和した部分。自然なシナリオの運びを感じられつつ、女の子達の主人公に寄せる好意も、目の向きや顔の火照り、目を伏せてポツリと、思わずもれてしまったセリフがこれまた、胸がスーッとなるような自然さに、童心を思い起こさせてくれる、ノスタルジーな雰囲気も本作ならでわ。弱点を逆に武器にした、ましろ色シンフォニー奏でる作品でありまする。