退会済のユーザー さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ゲーム原作シナリオの弱点を克服した作品①
みんなご存知神兄さん。この作品はなんかたまにふと見返しているんですよね。オタメガなる桂木桂馬はかなり好みが分かれるキャラクターだろうし、良い意味でも悪い意味でもワンパターンなシナリオ。
ゲー厶原作には、欠点がいつも上げられてます。尺、不自然なハーレム化等々、本作はそこら辺の欠点をうまくすり抜けた作品だと思いまする。ゲーム原作では無いですが、シナリオ上、ゲーム原作の手法を取っているのでレビュー。
①尺
本作は攻略という設定上、尺の違いは明らかにあります。ですが各回のクオリティーは高いし、逆にテンポの良さを感じる部分もあるはず。人気があるカノンちゃん等に尺を割り振る手段は諸刃の剣ではありますが、人気キャラに重点を置くのも悪くない。それに、やっぱりラブコメは恋が結ばれるまでの物語で、本作はそこにおいてポンポンと落としていく分色々な恋が実るかたちを楽しめる。キスして攻略完了ってありきたりですが、そんなありきたりなハッピーエンドが好きです。キスは中々お目にかかれない代物w
②不自然なハーレム化
ハーレムの場合基本主人公が鈍感なわけで、むしろ女の子から支配されている色合いだと思います。ただ本作の場合、攻略との設定で支配している感の方が強い。一応彼女達のトラウマを解決するっていうエピソードもありますし、さらに神のみの場合は記憶が無くなるのでハーレム化も回避している。なのでここら辺がこの神のみの斬新さなんだと感じます。で(エルシー)、ヒロイン攻略の順番も緩急のある女の子達でワンパターンさをある程度軽減。
③+αの魅力 女神編
{netabare} ~女神編においては逆に彼女達の記憶が蘇るが、そこが有効的に働く。単純に彼女達のその後の言葉を聞けるだけで感動。女神が宿っていない少女と、いない少女の設定を上手く使って、最高の感動を演出。1期初ヒロイン歩美を最後に攻略したり、2期で揉めた子、ちひろが逆に女神のいない真のヒロインとして輝くシナリオは号泣する程。女神編は神のみシリーズでもお気に入りで桂馬にしてもヒロインにしても、恋する気持ちを全面に吐き出した熱さ感じる作品性と、ラストは折り紙付きのエンディングだと勝手に思っています。{/netabare}