zu さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
女の子だけの「ゆるふわアウトドア」+「日常系」
ヤマノススメ セカンドシーズン、期待どおりの…いや、期待以上のおもしろさでした!!
1期のときは5分間のショートアニメながらストーリー性が高く、山登りの入門編として申し分ない出来だったのに対して、セカンドシーズンでは2クール1話15分に増えて、見始めて感じたのは「余裕」がある展開でした!
その「余裕」とは、キャラ同士の会話と会話にちゃんとした「間」があって、キャラ同士の空気感と日常をしっかりと楽しむ事が出来た事だとだと思った。
1期で感じた物足りなさを2期ではきちんと補っていて、1話1話がテンポよく進み、その中でも山登りの過程を省かずに1つ1つ丁寧に描くことで「テンポの良さ」と「山登り」の雰囲気を同時に味わう事ができ、ほどよいのんびりさが心地よかったですねw
1期で山登りをするための簡単な準備を済ませて、2期ではいよいよ本格的に山登りが始まる。
中盤の山場ともいえる富士登山で、簡単に登頂成功させるのではなく、「山登り」という要素を扱った以上、きちんと山登りにおける「危険」と「挫折」もしっかりと描写してあったのは良かった。
明るいキャラクターたちの明るい日常、辛いけど楽しい山登り、それだけの要素でも十分に話は作れると思うのですが、簡単には登れない、辛いだけで楽しくなんて無い、山になんて登りたくない「山登り」における負の感情を主人公にきっちりと抱かせながら、一度「リタイア」させて、「何故山を登るのか」という根本的な理由を再度、主人公に考えさせ、「もう一度登りたい」と感じさせるまでのストーリー展開は、シリアスな要素から「ヤマノススメ」らしい明るい雰囲気へと変わっていくのは素晴らしいストーリー構成だったと思います。
後半では、インドア派で人見知りするあおいが、山に登り知らない人にも話しかけるなどの成長がしっかりと見ている側に伝わってきたのも好印象でした。
また、今回は4人のメインヒロインの日常が、丁寧に掘り下げてあるので、親しみ易い内容なっていたなぁw
ただ、富士登山の時に「小銭を持っていくと便利だよ」ではなくて、「こんな携帯トイレもあるんだよ」の方が個人的にはやって欲しかったかな。
それは、富士山には白い川があるというのを聞いたことがありこれは、山小屋のトイレの許容量をオーバーしたものが垂れ流しになってしまい、それが乾燥して白く見える事だそうです。
世界遺産に認定され、富士山に登る人が増えている状況で改善はされているようですが、このまま観光地のように富士山を登る人達が増えてしまうと、登山規制がかかっても仕方がないと思ったもので…
山登りという非日常的な体験を通じて、多感な時期を過ごす少女達が自分の新たな一面と出会い、何気ない人との繋がりの大切さ・素晴らしさに気づいていく光景を美しい山々と共に、丁寧に描き連ねていく物語構成が私好みでハマりました(^^♪
余談です!
1期のレビューでも書いたんですが、昔はスノボショップのライダーをしていました。
その時にやっていたことは、主に2つです。
1つは、ショップで扱っているウェアーとボードの宣伝の為、その時に行ったゲレンデで、上手さで目立つ事。
もう1つは、スノボをやってみたい人に取り敢えずこんな感じですよを知ってもらうためにゲレンデに連れて行き用具一式を貸してやってもらってました(当時はスノボ一式で30万近くしたので一度体験してもらい、出来そうだったら買ってもらってました)
ゴールデンウィークにやってみたい希望者を志賀高原の渋峠に連れて行った時の事です。
そこは日本で一番標高が高いゲレンデ(頂上で2300m位)なんですが、連れて行った中の一人が高山病になってしまった事がありました。帰りまで、車の中で安静にしてもらってましたが、普段は標高が低い所で生活をしていると、この位の標高でも高山病になってしまう事が、たまにあるみたいなので、もし山に登ってみようかなって考えた方は、気を付けてくださいね!!
放送中に御嶽山で噴火がありました。犠牲になられた方々には心からご冥福をお祈りします。