ゆーま さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
タイトルなし
ここのレビューを見てから、鍵泥棒のメソッドとのコラボだということを知った。それ以前は、名探偵コナンと銘打っているにしては、コナンの登場人物に主軸を置いてないと思ったけど、(蘭の扱い雑すぎ‼︎)そういうことなら、まあ納得ではある。それでも、説明不足な印象は受けた。
ストーリーは時間軸を行ったり来たりして少しややこしく、コナン以外のキャラ(しつこいようだが蘭とか少年探偵団とか)のおざなり感がすごいので、後味はあまりよろしくない、というか視聴者を少々置いてけぼりにしている感が否めない。
見る人はコナンの物語として見るのだから、鍵泥棒のメソッドをそこまで絡めるのなら、タイトルから変更するべき。タイトルといえば、タイトルが大げさな割に内容は小さくまとまっていた。
全体的には、このような物語なら、コナンを正面に据える必要は全く無かったと思う。印象としては、初めに話ありきでそれからコナン等の登場人物をいいように絡めたとし思えなかったし、話の"起"も無理矢理というか、後の展開に繋げるためにこじつけたような感じを持った。
(探偵団とサッカー→メガネ&靴故障→博士宅に修理に→博士宅の風呂も故障→銭湯へ→銭湯で事件)
話自体は鍵泥棒のメソッドを見ていないので、そこと関連があるのかわからないが、もし普通の(キャラクターありきのではない)映画や小説だったら、まあ楽しめたのではないかと思う。そこははじめから企画に問題があったのではないか。コナンと切り離したところで進めていたらよかったのに。
今回の哀ちゃんは中々可愛かった(あの子供ぶってるときがとくに)し、コナンキャラの中では大活躍だった方だが、性格がぶれているというか、キャラではないなと思う時が多々あった。それでも、林原さんの声であんなかわいい哀ちゃんを観れたので、そこは満足である。
最後にやはり、キャラクター設定に苦言を。キャラクターの特長ある部分だけを切りとって繋ぎ合わせている感じがキャラクターを薄っぺらく見せている。例えば蘭=空手が上手、新一の絡む事態にはご執心、とか… 物語を書く才能はあるが、コナンキャラへの愛は全く感じられない。阿笠博士の発明品も窮地のときの便利な道具として使われているが、そんなんでいいのか。使っているのはほぼ哀ちゃんだし。
と、まあこんな感じでござい。