退会済のユーザー さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
95年から0年代へセカイの系譜
あれは晴れた日のこと、突然友人がアニメに目覚めた。ハルヒを見てくれ!と散々言われ、断ってもしつこく、それはもうエンドレスエイトのごとくで、私の深夜アニメ入門作となった本作であります。
■キャラの立ち位置と雰囲気
宇宙人、未来人、超能力者というただの人間ではない3人が揃うのが、まず奇妙。異界のセカイものなんてのはアニメでは当たり前ですが、こうそれぞれ揃えられると奇妙なもんで、普通に部屋にいるだけでもただならぬ風景に見えてくる。
またこのSOS団の奇妙な所は、仲良しではないけれど、それよりも強固な同じ目的意識を持った関係性。その目的がガキ使のハルヒを楽しませなきゃいけまへん的な、ハルヒの心一つで決まってしまうセカイに怯えつつ、ハルヒ以外はそれを共有している、黒ひげ危機一発ならぬ、ハルヒ危機一髪的な一種の緊張感。
そんな関係性に、キョンによるツッコミが的確で笑いを誘い、これが実況のようでもあってバラエティ番組要素をさらに増す材料になっているように感じる。この構図にハルヒの独断専行が混じり合い、特殊な隔離空間が形成されていると感じる。ハルヒが何か言い出した時の、皆の苦笑いだけで笑えるという、表と裏の関係性の面白さ。
■シナリオ
エンドレスエイト、時系列等々の突飛な発想も驚きですが、ハルヒでは、まず先に何か起きて、その後物語が始まるという脚本を基本ベースにしている事に、ここにもタネがあるなと思わされた。
その手段はミステリーっぽく、誰かが死んでいる、そして謎は?そんな感じで離島症候群から始まり、ハルヒが何かしでかしてから始まるというのは全話ほぼ一定している。意識せずともこの手法は割と多くミステリーもので使われているので、日常に比重をおいた本作において、見ている側として何かサプライズを期待させられる仕組になっている。
ハルヒが今度は何をしでかすか分からないって所を上手く使った技なのかもしれない。そんな感じでセカイ系でありつつバラエティ、ミステリー、コメディその他もろもろ工夫を感じる作品だと思いまする。
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■ボーミーツガール
※工事中
ちなみにハレ晴レユカイのダンスを覚えさせられ、秋葉のホコ天でみなで踊ったのが今も鮮明な記憶ですw