karinchaco さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ロンドン!ロンドン!ロンドン!
原作は漫画。アニメも第2期まで作られた大ヒット作。
アニメでの高評価を受け満を持して制作された映画版。時系列的には第2期の終盤卒業式前の卒業旅行と教室でのゲリラライブのお話が中心となっています。
雰囲気はいつもの「けいおん!」と全く変わりがありませんね。相も変わらずふわふわとした日常系アニメです。しかし、今回はロンドンへ卒業旅行に行くので話のスケールは豪華になっていますね。
軽音部ということなので、作中も触れていますがビートルズを産んだ聖地としてロンドンに行くのは理解できるんですけど、急に予定を立ててヨーロッパとかみんな裕福なご家庭すぎませんかね。つむぎは令嬢という設定があるのでわからなくもないですが、残り4人もたいがいなもんです。まあ、この作品については細かいところを突っ込むことが野暮ってものですよ。
この映画の真骨頂は{netabare}3年生4人が卒業した後に一人残る梓のために何かを残したいという思いから曲を作るというくだりです。そこで作った曲が2期でも流れていた「天使にふれたよ」ですね。フワフワした軽音部の中で、先輩たちよりもしっかり者の梓に対する、唯たちの気持ちの伝わってくる良い歌です。
ただ、私の友人はこの歌を聞いてむず痒くなるといっていましたが…。{/netabare}
{netabare}それと、ロンドンでの最後のライブシーンはすさまじかったですね。特に唯が「ごはんはおかず」を急きょ英語で歌おうとしたところには爆笑させられました。{/netabare}
シナリオ的にはツッコミ入れたい箇所はいっぱいありましたが、それを差し引いてもけいおんの映画化は成功だったと思います。