101匹足利尊氏 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
より〝ラブライバー"向けになった二期目
これまで応援してくれたファンへの感謝とお礼の要素が多い続編だったと思います。
そしてアニメ以外の所でも『ラブライブ!』を楽しんだファンだからこそ、
楽しめるネタも多かったと思います。
例えば{netabare}大雪でライブ会場に間に合わない!?というお話では、
ファンの雪上行軍となった4thライブの逸話がリンク。
アンコールで「僕らは今のなかで」のシーンでは、アニメ一期OPの伏線回収だけでなく、
3rdライブのラストシーンを想起したファンもいるのではないでしょうか。
さらにキャッチコピー「みんなで叶える物語」の再定義。
アニメ化以前も含む過去の楽曲からのメロディー、振り付けが盛り込まれた
集大成曲「KiRa-KiRa Sensation!」{/netabare}
などファン向けのネタがかなりメインストーリーに喰い込んでいたのが
本作の特徴であり満足度の一つの分かれ目だったと思われます。
一部のファンや私もそうでしたが、特に終盤は、
今後『ラブライブ!』のコンテンツ全体がどうなるかも気にしながらの鑑賞でした。
特に{netabare} 三年生の卒業や、μ's(ミューズ)の今後を決める件では、
もしかしたらリアルでも三年生の中の人は卒業するのでは?
或いはμ's(ミューズ)をおしまいにするなら次の5thライブで
『ラブライブ!』自体も終わってしまうのでは?などと杞憂していました。
全く今にして思えばアニメと現実を混同したおかしな心配事でしたが、
放送当時はそれが偽らざる心境でした。{/netabare}
だから放送は毎回ドキドキしながら見ていましたし、心が揺さぶられもしました。
けれどそれはストーリーの続きが気になるから…という感じとは少し違う。
むしろ敬愛するアーティストの重大発表を固唾を飲んで待つ感覚に近かったです。
私のは極端な例ですが、感動するにはμ's(ミューズ)への思い入れの深さが必要なのは確か。
よって終盤の展開は過度の感動演出では?と乗り切れなかった方の批判も分かりますし、
ストーリー評価して下さいと言われたら私は星3つ辺りに落ち着いてしまいます。
もう少し大会に的を絞って、A-RISE(アライズ)のラスボス感を増量したりして、
王道スポ根路線に乗せてしまったほうが、
より多くの人が楽しめる作品になったかも?とも思います。
けれど二次元と三次元、夢と現実の境界消失こそ、
『ラブライブ!』というコンテンツの醍醐味なので、
らしい作品だったとも言えるでしょうか。
…とまぁ、批判的なことも書き連ねましたが、私にとっては
二期目もキャラのネタには事欠かない、毎回楽しみなアニメでした。
例えば {netabare} クリスマスを未だに信じている乙女がいたり、
モデルにスカウトされかける美少女がいたり、
雨雲を一瞬で晴らす尊師がいたりw(笑){/netabare}
放送終了後には、身体から魂が抜けたような
「PADS(アニメ燃え尽き症候群)」と思しき初期症状にも見舞われました(笑)
「PADS」は主に萌え四コマ原作の日常系等に罹患者が多い病ですが、
それが出たということは本作は日常系の成分が多かった作品でもあり、
また、それだけ私の脳内がラブライバー化されていたということなのでしょう(笑)
こんなこと言ってる時点でこのレビューの客観性はゼロですねwすいませんw(苦笑)
新曲は楽曲自体は2期目より1期目の方が好みでした。
が、2期目はよりライブで化けそうな攻撃力の高い楽曲が揃っていた印象。
もっとも、私は5thライブには行けませんが(泣)
この仮説はライブビューイングにて実証する所存であります。