Lovin さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
観た感じ
■概要{netabare}
原作:バンダイナムコゲームス
キャラクタ原案:窪岡俊之
監督:錦織敦史
シリーズ構成:待田堂子、錦織敦史
シリーズ演出:高雄統子
キャラクタデザイン:錦織敦史
制作:A-1 Pictures
音楽制作:日本コロムビア
OP1:「READY!!」
by 765PRO ALLSTARS
OP2:「CHANGE!!!!」
by 765PRO ALLSTARS
ED:毎回違ってて面倒なのでWikipediaを参照
{/netabare}
■感想
原作ゲームは未プレイでTV放送を視聴。アイドルが育つ話。
未プレイどころか知識はほぼ無い。唯一私が観たXENOGLOSSIAで主役を務めた天海春香が閣下と呼ばれているらしいことくらい。その当人は、本作ではステージの中央に立っているものの、影は薄くなっている。
765(なむこ)プロに所属するアイドルは12人と多く、キャラ付けの為のアクションがオーバー過ぎて少しウザい。例えばよく寝るキャラならソファーで熟睡しながら派手に寝言を言う、とか、大家族で貧乏を公言するキャラなら「給食費が・・・」の台詞を推す、など。しかし、ユニットを組んでいるわけでもない12人が、脱無個性のためのキャラ付けをしても、物語に引き込まれる前は一向に覚えることが出来ない。
序盤は、突っ込めるだけ突っ込んでやろうという構えで観ていたが、細かい突っ込みが書き切れないくらいあったので、そんな視聴では楽しめないと思い普通に観た。しかし斜めから観ていた私が、少しずつ引き込まれていたことに驚いた。
この作品は、個性豊かなアイドル達が、いろんな仕事を経験しながら、少しずつ活躍の場を広げていくという、正にプロデューサー視点の描き方になっている。予定を書く為のホワイトボードはほぼ真っ白だったのに、終盤には書き切れないくらいのスケジュールで埋め尽くされていたりする。
正直具体的に多くの話を思い出せるわけではないが、先ず気になったキャラは「うっうー」でお馴染みの高槻やよいだった。当然謎の口癖から電波が居るという印象もあるが、年齢的に低そうに見えるのに家では遣り繰り上手で面倒見の良い姉として生活しているところが印象的だった。
あとは如月千早のエピソードも、それまでの流れからは少し異色なくらいのシリアスさが、そんな千早を救ったのが普通がコンセプトの閣下で、クライマックスで描かれる閣下の願いの侘しさが、ラストに近いということもありそれぞれ印象的だった。
だがそんな中でも、幾つか理解に苦しむこともある。我侭放題だった星井美希が閣下に対して放った「我侭だよ」の一言には、どの口が言うかと声に出して突っ込まざるを得なかった。
{netabare}激しい男性恐怖症で、生きることすら間々ならない筈の萩原雪歩がアイドルを目指すという心理が理解できない。更には犬も苦手って・・・ただ気が小さいだけだろ。そんな彼女もそのうち彼氏が出来て子供スパンスパン産むんだろうから。{/netabare}
艦隊これくしょんのプレイヤーならなら提督と呼ばれるが、アイドルマスターの場合はPと呼ばれるらしい。勿論プロデューサーのPなのだと思うが、アイドルマスターに関して殊更コアな情報には近づいていないので今ひとつ確証は持てない。で、この作品に登場するPについてだが、何時誰をプロデュースしたのか理解できない彼は本当にPなのか、芸能界に詳しくない私から見るとPではなくMなのではないのか、と疑ってしまう。
とはいえ、作中での初仕事は小さな夏祭りで、歓迎はされているものの756(なごむ)プロと勘違いされたり、ステージ衣装を忘れるなど、序盤から華々しいステージが用意されていて活躍するわけではないところに好感が持てる。何しろ仕事も無いのに12人のアイドルが所属しているのだから、観ているこっちがドキドキする。
OPには目を凝らして見定めて頂きたいシーンがある。これは本編にもしっかりと影響のある事実である。とりあえず高木社長の声が芳忠さんだったので和んだ。
アニメの艦これにも言えると思うが、ゲーム特有の世界に視聴者が如何に馴染むことが出来るか、と言うのが問われる部類の作品だと思う。その点に関して言えば、この作品は及第点に達していると思う。
■蛇足{netabare}
高槻やよいの「うっうー」って口癖は、
別作品の漫画かアニメのキャラにも居たような気がするが、
それが何なのかは思い出せない。
それと。カムバックするのはシェーンだけでいい。
{/netabare}