ダレイオス さんの感想・評価

4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

ニヤニヤ出来る素敵なラブコメでした。

２０１５年１月にもう一回見てみたのですが
見始めて思うことは第一印象は作画はいいですね。
２０１４年秋は苦しい作画のアニメが多かったので作画が良いのはいいことだなと思いました。
可愛らしいキャラに描けているし、イキイキしていてコミカルに動いていて楽しそう。
背景も綺麗だしクオリティーは高そうだと感じました。
ただ次に思ってしまったことは、声優さんはあまり上手くないようにに聞こえました。
真白と紅緒の声優さんは、そういう演技なのかもしれませんが自分には
多分あまり上手くないんだろうなと思えるぐらいの演技にしか聞こえなかった。
小紅の声優さんは正直序盤はあまり上手くなかったです。
と声優さんの演技に戸惑いました。

ストーリーは主人公、小紅の家に真白と許婚の白夜、兄妹が居候する話
よくあるベタな展開なんで最初の入りは普通ですね。
次に気付いたことは、小紅以外の女の子はメインヒロインって感じではないです。
無理にヒロイン格の女の子をいっぱい出さないことで
主人公である小紅の可愛さを引き出していて、この点は正解だったと思います。
自分的にはあまり出させると誰を応援したらいいのか迷うので
ヒロイン格を１人だと見やすかった。

序盤から白夜と小紅が少しいい雰囲気になり仲が良くなりそうなフラグを立てながら
進むのでニヤニヤして見ることは出来ます。
この雰囲気はかなり良かった。最初からラブラブでなくて徐々に
女の子が意識して行く展開は好きですね。
真白は小姑ぽい所を見せますが、外見が可愛らしい子供なので
怒っていても可愛らしく見えて、この子いいなって思ってしまいます。
妙に大人ぶる態度も可愛くて、あまりいないタイプなキャラだけに
見た目が子供キャラの中ではかなり好きなキャラですね。
紅緒はそんな真白にぞっこんと個人的にはチョット気持ちわるいのですが
ギャグと考えればありかなとは思えました。
一応笑えますし、こういった変態キャラもストーリーを盛り上げる意味ではいても
いいかなとは思います。自分は苦手ですけどね・・・

ストーリーは一応この手のアニメには珍しくちゃんとあり
ゆっくりながらも進行するので個人的にはいいかな
学校を転入したり、白夜と小紅の過去のことを序盤から掘り下げたり、動きがあるのはいいですね。
ただしゆっくりなのであまり進みません。
宇宙人ネタやおっぱいネタなど雑談ネタが多くてコメディものかな
笑えない人には笑えないでしょうし、笑える人には笑えるネタと
そういったネタが受けるかどうかのアニメですね。
ギャグのあと唐突にストーリーが進行するので切りかえが難しいですが
序盤であっさりと重要な秘密が判明するので
唐突なのだが、驚きの方が大きくて唐突とかどうでもよくなります。
意外にすんなりと受け入れることが出来ました。

中盤以降は上で書きましたけど、あんまり上手くなかった声優さんが
段々上手くなってきたので聞きやすくはなりました。
個人的には違和感がなくなってきたので声優さんについてはある程度は満足です。
音声監督の努力がものをいったのでしょうか成長を感じました。
それと同時にだんだんラブコメぽくなってくるので、さらにニヤニヤしながら見れますね。
バレンタインとかベタなイベントなんですが小紅が凄く可愛いので
見て良かったな・・・になるしハーレムにありがちな尺の都合でいつの間に惚れたのだってことはなく
徐々に恋愛フラグ立てながら進むので丁寧で凄く良かった。

「このは」が出てきてからは完全にラブコメになるのですが「このは」のキャラが面白いし
恋愛模様をかき回すのだが照れたり、勘違いしたり、喜んだりの演出、感情描写が良いので
無茶苦茶なキャラなのに可愛く見えました。
突然現れた恋のライバルの「このは」に対して小紅の対応も
単にライバルって感じでは無くて許婚のことを真剣に考えるきっかけになって
白夜のことを色々考えたりするのだけど
白夜の微妙な心理変化にも敏感になったり、許婚のことをなぜみんなに黙っているのかを
考えたり、とにかくそういった心理描写がかなり丁寧なので共感を感じやすかった。
白夜も地味な男なのだが女の子との約束をやぶりそうになるのだが
必死に頑張って、そのことをごまかそうとしたり、まじめなのは共感出来ました。

終盤、殆ど空気だった白夜が男らしい所を見せてくれたので
最後は上手くまとまったと思います。
正直序盤はニヤニヤ出来る内容でしたが、ストーリーの進みが遅いので
ストーリーに面白さを感じるまでは大分かかりましたが
中盤から段々面白くなっていったアニメでした。
あまり面白くなかった部分は終盤に向けての布石と考えれば
納得出来る終わり方だったと思います。
個人的にはとても良い最終回でした。

作画について背景はかなり綺麗でした。
キラキラした感じが凄くて作りこんでいるのはわかります。
人物の作画も安定していて、いつも綺麗だなと思える作画は頑張っていたと思う。
人物もキラキラした作画の描写が凄くてイキイキしていて素敵でした。
動き自体もコミカルに動くので見て楽しむアニメとしても評価出来ます。
小紅の作画も直接的なエロの描写は殆どないのにエロい体付きだなと思えるのは凄いと思う。
作画はトップクラスでした。

声優さんはあまり上手くなかったのが段々上手くなり、最後はひょっとして
上手いのかも？と思えるくらい、この役については上手くなっていたと思います。
最初は心配はしましたが終わってみれば、このキャスティングは正解だった。

作画レベルが高くてコメディが面白く、ストーリーが本筋を外さずに進むので
日常系としてもラブコメとしても、とても良かった。