MryvE15360 さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
臨場感半端無いです!
リアル路線スポーツ作品。
少年誌らしい勢いのあるスポーツもの。
レトロな舞台設定で熱い系。
レトロと言っても舞台が東北の田舎というだけで、昭和臭はないです。
実際にバレーボールの強豪校は東北方面に集中しているので、都心が出てきたら逆にビックリしますが^^;
原作も読んでますが、原作とアニメどちらも良いです。
アニメになってスパイクの速度なんかが分かりやすくなってより良いですね。
躍動感があり分かりやすいアニメーションは原作以上です。
実際のバレーボールだと早すぎて付いていけない部分がスピード感はそのままに工夫されているのもいいです。
ワンポイントで超人技が出てきますが、この程度なら許容範囲です。
というか、超人技は凄いんですが、他校と比較してあまり突出した描かれ方をしていないため、トンデモスポーツ漫画の印象がないのがいいです。
負けにかなりフォーカスしているので、ちょっとレトロな舞台設定合わせて、なんだか現実の部活風景に近い懐かしい雰囲気があります。
ベンチキャラが空気(モブ)にならずにチームにしっかり貢献して、試合にもどんどん出てきてフォーカスされるのもいいですね。
ピンチサーバーなどワンポイントプレイのキャラにフォーカスする漫画って初めて見たかも。
管もスラムダンクの葛西ポジになるのかと思えば、ダブルセッターでしっかり復活しますし、モブとしか思えないキャラが本編で重要な位置にあがってきます。
一人の天才に引っ張られる作品ではなく、天才がいてもチームメイトが霞まないストーリーのバランスが絶妙です。
大抵はレギュラー固定でスタメン変化しない作品ばかりなので、菅や縁下や山口なんかの扱いはかなり珍しいですね。
あと、臨場感半端無いです!
スパイクやレシーブなんかのプレイ内容はもちろんですが、大会の雰囲気が現実にかなり近いです。
主人公が大会会場で『エア-サロンパスの匂い(実際に大会会場ってテーピングとかで各校薬箱を持参/多用するせいか、こんな匂いします)』って台詞とか、大会時の廊下の風景。
何より、応援が超リアル!
バレーの応援って各校に特徴があって、ベンチもギャラリーの応援の掛け声もすごく華やかなんですよ。
オフェンス/ディフェンス/サーブ/加点とか種類も豊富。
チーム毎に違うため、同じ応援はありません。
スポーツ漫画でこの辺を各校毎に描きわけてる作品って実は珍しいんです。
残念ながら烏野は部員少ないのと、喋らせなきゃならないせいかほぼ無いのですが…対戦校やガヤにはバッチリと。
及川サーブでインパクトの瞬間に合わせて『おぉーー』とか、『行っけー行け行け○○、押っせー押せ押せ○○』『いいぞいいぞ○○、押せ押せ○○、もう1本』とか…背景の音が超リアル。
女子バレーの応援と男子バレーの応援の特徴も掴んでます。
臨場感半端無いです。
この部分は原作の方でも描かれてます。
こういった部分含めて、私自身ずっと運動部だったんで妙にノスタルジーを感じますね。
作品から感じるイメージはともかく、内容は熱い系スポコンで少年誌らしい勢いがあってテンポもよいです。
舞台がレトロですが昭和臭はなく、現代的なスポーツ作品。
心理描写が丁寧なので、スポーツに興味がない女性も楽しめると思います。
オススメです。