karinchaco さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
続編希望。早く原作を完結してアニメも完走してほしい。
漫画原作の麻雀アニメ。原作は途中まで既読です。
大人気麻雀アニメの第3シーズンに当たります。今回は咲たちの清澄高校が全国大会に出場し準々決勝を勝ち抜くまでを描いています。原作者がなかなかの遅筆で本編の進みが遅いのにも関わらずよくここまでアニメ化されたものですね。これもファンが多い証拠かもしれませんね。
キャラデザや色彩は、1期の時よりも2期に当たる阿知賀編に近くなっていますね。(当たり前のことですが)1期を見ていきなりこの作品を見ると違和感があるかもしれません。
さて、内容ですが麻雀を題材にしていますが展開はバトルアニメですね。これもいつも通りのことなんですけどね。
今回は、清澄高校よりも準々決勝で対戦した相手高校のほうに焦点が当たっていますね。特に、岩手の宮守女子高校と、鹿児島の永水女子高校の2校にスポットライトが当たっています。両校ともここにたどり着くまでの道のりが詳細に描かれておりキャラの掘り下げも過不足なく行われていたと思います。 {netabare}皮肉なのは準々決勝を勝ち抜いたのは姫松高校だったということでしょうか。言ってみれば姫松には準決勝という大きな舞台が用意されているわけですから深く掘り下げなくても十分といういい方もできるかもしれません。{/netabare}
ただ、ちょっと気になったのは全体的に麻雀バトルの内容がパワーダウンしていているということです。原因は超能力的要素がマンネリしているからでしょうかね。
それと、団体戦という性質上どうしてもチームの中で誰かが活躍すると誰かをへこまさなくてはならないですから盛り上げ方が難しいということもあるでしょう。この点は、これまでもあったことですが展開のバリエーションが出尽くしたといったほうがより正確かもしれません。
個人的には大好きな、永水女子の姫様 神代小蒔ちゃんが真の実力を見せてくれなかったことも消化不良の一因になっています。
それと原作の遅筆が招いていることかもしれませんが、全国編と銘打って1クール13話で清澄サイドの準々決勝までというのはハッキリ言って大いに不満です。原作が不十分な中でのアニメ化なので仕方ない部分なのはわかりますがせめて阿知賀と足並みをそろえて準決勝まで行うべきだと思います。ただ、ここで一旦アニメ化をしておかなければファンもスポンサーも繋ぎ止めれなかったのかもしれませんね。こればっかりは、原作者には頑張ってもらいたいところです。
声優に関してですが、相変わらず豪華なキャストですね。従来からのキャストはもちろん。今回からの登場高校のキャスティングも中堅から若手の人気声優までばっちり抑えていますね。ニコ生の番宣用の特番観てても画面が華やかで、女性声優図鑑アニメといわれるのもわかります。
あと、姫松高校の声優陣は伊達朱里紗さんを中心に(麻雀に)ガチすぎでちょっとビビります。今までも、咲役の植田さんとかも十分に実力者でしたが声優界でもリアル咲が出来るんじゃないかと陰ながら期待していたりします。
色々、不満点もありますが間違えなく良作です。麻雀がわからなくてもバトルアニメとしてみることが出来ると思います。