「STEINS;GATE [シュタインズ・ゲート](TVアニメ動画)」

総合得点
92.6
感想・評価
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ランキング
19

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

SF要素よりも人間ドラマを重視したスタッフの判断は大正解

舞台は秋葉原。ループものの傑作です。原作プレイ済み。2クール計24話。

前半は伏線を張りつつ淡々と進んでいきます。
特に6話までは淡々とし過ぎていてキツいと思いますがここは頑張って耐えてもらいたい。
7話以降から徐々に緊迫感を増していき、2クール目からはもう目が離せなくなること必至です。
最後まで観終わったら第1話を見直しましょう。初見ではイミフだった描写の一つ一つが
確かな意味を持っていることに気が付くはず。伏線の回収っぷりは本当に見事です。

キャラクターが非常に魅力的。
オカリンこと本編の主人公・岡部倫太郎。
痛々しい厨二病キャラで、周囲がドン引きするような厨二な言動を垂れ流します(笑)
最初はウザいと思うかもですが、徐々に愛着が持てるようになるキャラ。
物語後半、幾度となく苦渋の選択を迫られ、彼の苦悩が丹念に描かれます。
宮野真守さんの演技も素晴らしく、これ以上ないハマリ役です。
オカリンに感情移入できるかどうかが、本作を楽しむ上で一番重要なポイントだと個人的に思います。

頭脳明晰で頼りがいがあるツンデレの紅莉栖、癒し系でおっとりしてるけど芯は強いまゆり、
重度のオタクでスーパーハカーなダル、他にも鈴羽、フェイリス、るか、萌郁・・・
キャラ個人の魅力もさることながら、キャラ同士の掛け合いが見ていて本当に楽しい。
厨二なノリやネットスラングの多用など取っ付きづらい要素はありますが
シリアス展開が続く後半において、一服の清涼剤になってくれます。

本作の一番の魅力は、そんなキャラクター達が織り成す人間ドラマ。
原作開発元の5pb・松原達也プロデューサーがインタビューで、
「SF要素よりも、人間ドラマを魅せることにに重点を置いた」と述べています。
本作は科学的な考証、設定部分も割としっかり構築されています。
しかしその設定をキャラの魅力や人間ドラマに活かせられなければ
単に設定をひけらかしたいだけのスタッフのオ○ニーに過ぎません(穿った見方をすれば)。
その場合楽しめるのは一部のSFマニアの人だけということになります。
アニメという「動く」メディアでのシュタゲの魅せ方を考えた時、
上記の考えを重視したスタッフの判断は大正解だったと思います。

最後に、原作と比べると正直アニメは・・・って意見は結構多いですね。
でもこれは最初に原作とアニメ、どちらから入ったかってのが大きいと思います。
アニメから入って原作に手を出した人で、原作の方が面白かったって意見はあまり聞かないですし。
確かに説明不足なところや、演出や作画において不満なところはあるのですが
9話のEDの入り方やラスト3話は完全に原作を超えていると個人的には思いました。

投稿 : 2012/07/26
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サンキュー:

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