もふ(´-ω⊂゛) さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
2013年 進撃の影に隠れた名作
凪のあすから
物語3.5 音楽3.5 キャラ3.5 作画4.0 声優3.5
2013年放送の本作。
進撃の巨人と同時期にあったため、埋もれてしまったような印象ですが、これはなかなかの名作。
おもしろかったです。
2クール26話構成と長いですが、余裕があれば見てみたほうがいいと思います。
{netabare}
物語3.5
まなかと紡がまさに運命のような出会いをするというところから物語が始まります。
恋愛を軸にしながら子供たちの友情のありかたや家族の、民族(?)間の摩擦などいろいろな要素が盛り込まれていました。
特に、主軸となった恋愛の面では、うまいミスリードで誰もが「まなか×紡」を予想するような展開のさせ方をしておきながら、最終的には「まなか×光」「紡×ちさき」「要×とりあえずは未定」となるとは。予想をいい形で裏切ってくれて、ラブコメ好きの私としても満足いくものでした^^
関係を壊したくないのか、互いに互いの思いからあえて目をそらそうとしたり、かと思えば積極的にいったりと、とてもよかったです。中学生の不器用な恋愛模様と大学生の少し大人な恋愛模様など、精神面での違いが後半は表れていたと思います。
個人的には最後まで切ない片思いに終わった美海がよかったですね。「このまま、まなかが目覚めなければいいのに」と思ってしまう心もわかります。そう思う自分に対しての嫌悪感との戦いも見てて胸が痛かったです。
約7人が絡む弱複雑な恋愛でしたが、うまくまとまっていたと思いますし高評価です。
その他の面ですが、序盤にあった光のお姉ちゃんが地上に嫁ぐ嫁がない問題が一番好きでした。母親がいなくなってからの姉弟のありかたや父と娘の関係などがうまく描かれていたと思います。このへんは少しうるっとしてしまいました。
序盤で地上に転校してそうそう他の子たちとけんかしてしまう光はほんとに中学生か?と思いましたが(なんだか小学生みたい)、中学生ってあんなに喧嘩っ早いんですね。よく中学1年は小学校7年生とか言ったりしてましたが、なるほどなと思いました。
前半は主に地上と海が分かり合おうとする話でしたね。
大人の事情など関係なしに、地上と海の子供たちは心を通わせます。そしてともに海神様祭り(?)をしようと言い出すのですが、これが大人の勝手な意地やらなにやらでそれが叶わないんですね。まっすぐな子どもたちとしょうもないプライドに囚われてる大人の対比といった感じでした。こうしたいという光たちの気持ちも無理矢理に大人の都合の良いように修正され、結局は子どもは無力なのか・・・と思いましたが、最終的には念願かなってよかったですね^^
その結果、突然の嵐で突然の行方不明で突然の冬眠で突然の数年後という謎の急展開を迎えるわけですが。「ええー!大事故!!」とあまりの惨劇に思わず笑ってしまったことを覚えてます。どうにかしてタイムスリップ?数年後に飛ぶ必要があったんでしょうけど、この展開はすごかったですね。結局、その数年間の光たちの状態はどうあったかなどの説明はなかったように思うのですが、まあなんでもいいです。
全体を通してみれば、26話という長さから余裕を持った構成でじっくり描かれていたというような印象です。
音楽3.5
さわやかないいOPでした!
1クール目のOPが好きで、海によく合う音楽です^^
帰省するときなど、海岸線をよく電車で通るのですが、その際には必ずと言っていいほどこの歌を聞きます。青く広々とした海を眺めながら聞くととても気持ちが良いです^^
その他のOP、EDもよかったと思います。
特殊EDの話の途中からEDに入るタイプの回では曲と話がうまくあっていて相乗効果だしてたと思います。
キャラ3.5
キャラデザが好きでした。多くのキャラクターが出てくるのに一人一人よくキャラ立ちしていて、しっかり思いも持っていて、物語を盛り上げてくれたのではないと思います。
作画4.0
これがほんとに素晴らしいですね、このアニメ!
同年放送された京都アニメーションのFree!と水の美しさを争っていた印象です。
京アニ対P.A.WORKSの水作画対決みたいな感じですね(笑)
個人的印象では、京アニのほうが柔らかい感じでジブリなんかに近いように思います。
P.A.WORKSはデジタル技術(?)がとにかく素晴らしく、CG背景がめちゃくちゃすごい、よりリアルな水というイメージでその意味ではディズニー的?
どちらの会社も好きですし、それぞれ個性のある水の描き方で甲乙つけがたいですね!
声優3.5
ざーさんがやばいです←
彼女の声はやはり魅力的。
他にも光役の花江さんをはじめとして実力のあるキャストがそろっていたと思います。
{/netabare}
自由に海の中を泳ぎ回る光たちを見ていると、とにかく自分も泳ぎたくなりますね(笑)
今の季節(夏)にぴったりなのでおすすめです。