pyNvb22708 さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
2期は盛り上がります
原作ゲームプレイ済み。大きなネタバレはしていないつもりですが、匂わす程度でもネタバレは嫌だという方は読むのをお控えください。
{netabare}
原作の凛視点のプロローグ、まさかここまで丁寧にアニメにしてくれるとは思っていなかったので、#00でじっくり1時間かけてやってくれたのには感激しました。
このプロローグはゲーム本編の前にプレイ出来る3ルート共通のものではあるのですが、実は第2のルートであるUnlimited Blade Works(凛ルート)の重要な伏線を多く含んでいます。
まさに凛ルートにふさわしい始まり方でした。
#00のアーチャーvsランサーでは、ufotableの本気を見ました。
原作の再現度がすごいです。
ビジュアルノベルの原作ゲームの文章そのままの戦闘シーンを細かく再現し、それプラスアニメならではの目で見えるシーンとして、アーチャーの口元や、飛んでくる朝礼台などを追加していて楽しめました。
背中でマスターの指示を待つアーチャーが「あなたの力ここで見せて」という凛の合図で、ふっと笑いをもらす場面、見られるとは思いませんでした。
ランサーとアーチャーの戦闘力の差もきちんと描かれていました。よく見るとアーチャーは防戦一方です。その後の、#01のセイバーvsランサーでは、もっと神がかり的な戦闘になってるので、比べるとその差がよくわかります。
#01以降の感想ですが、1クール通して戦闘シーンは圧巻の一言でした。
ゲームのシナリオを忠実に再現しようとしているため、原作未プレイで新規で観ている方にとっては物語が中々進まず平坦な展開に思えるのではないかと思われる点が気になりますが、既プレイ組にとっては楽しめるネタが詰め込まれており、体感視聴時間が毎週15分くらいに感じるくらいのめりこんで観ていました。
難を言えば、主人公のモノローグがほとんどない為に、士郎が何を考えているのか大変わかりにくかったという点が非常に惜しかったです。
特に、凛に対する思いは、最初の憧れから本性を見てびっくりし、でも気になって見てるうちに一見わかりにくい本当の魅力に気づいて惹かれていくのですが、ちょっとその辺の表現の工夫が足りないように思いました。
2期に入って話が動き出して、サーヴァントが次々と脱落していき、勢力図がどんどん書き換わっていくのが楽しみです。
無力な状態から、ある能力を顕現させてどんどん強くなっていく主人公と、未熟だが天才的魔術師のヒロインが、無い知恵や力を合わせて幾度も難局を乗り切っていくこれからの展開に、ワクワクを押さえられません。
この2人が、お互いの深い所を理解し合い心を寄せ合っていく過程もすごく楽しみです。
そして、この物語の最大のテーマ、凛のサーヴァントであるアーチャーの謎についてもこれからですし、2期が大変楽しみです。
{/netabare}