かしろん さんの感想・評価
3.4
物語 : 1.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
慣れか飽きか
物語シリーズ、全部アニメ化するんだよなぁ・・・
原作読んで無いけど。
{netabare}恒例のことだが、大して内容は無い。
物語シリーズ自体、物語を楽しむ、というよりも、西尾維新独特の、西尾維新らしさ満点の言葉遊びをBGMに、新房シャフト独特の、新房監督が総監督になり別の人が監督になってもそのらしさ満点の演出や画面作りを楽しむ作品なので、内容がないよう、なんていうのは「そりゃそうでしょ、そういう作品なんだから」という極普通のツッコミを受けてしまうのではなかろうか。
本作においてもその内容の無さは相変わらずであり
・鏡に映らないってことは吸血鬼化してる?
・うん。吸血鬼化進行中。治せない。進行を止めることしか出来ない。進行止めるには吸血鬼としての力を使わないこと、これ以上。
・力を使わないで済むよう変な事件が起きなきゃいい・・・って姉妹が誘拐された?
・斧乃木ちゃんが誘拐犯をぶっ殺して、誘拐事件は解決しました。力は使いませんでした。
ただこれだけのことを、2時間、いや、CMカットすれば1時間40分未満の時間をかけて、ダラダラとやっているだけのことである。
妹とイチャコラせず、朝起きて歯を磨こうと洗面台に行ったら僕が鏡に写ってませんでした、とやれば1分で済むことを、ダラダラとイチャイチャとエロエロとやっているだけのことである。
しかも、ラストに向けて、その物語シリーズの締めに向けての伏線回よろしくな内容なので、見終えてスッキリするような何かが有るわけでもない。
俗に言われる、アニメファンの間で云われる新房シャフトのコッテリした演出も、物語シリーズをずっと、化物語、偽物語、物語2ndシーズンと見続けていると、監督が総監督に変わり、シリーズで監督が変わったりで、各シリーズごとに微妙にその演出を変えてみたりはしているものの、流石にその演出に慣れが出てきて、それは飽きに近いものへと変わっていく。
2009年夏枠として化物語が始まり、秋冬春夏と季節が過ぎ、1作品1作品の発表に時間の空きが出来、ずっと見続けているうちに飽きが来て、その手法に飽々しているものを感じてしまっているのだろうか。
だからと言って、ここまで見てきたものとして、もうこれから発表される物語シリーズのアニメを見ない、見ることをしない、というのも、なんとなくだがしないだろう。
それが、折角ここまで見たんだから最後まで見よう、という変な貧乏根性なのか、それでも見続けたくなる不思議な作品の魅力なのかは、結局のところ、自分でもよく分からない。
これは、そういう感想なのである。{/netabare}