karinchaco さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
主人公の成長の物語
角川文庫の小説原作のアニメ。
この作品の特徴は、絵がとてもきれい。世界観がとても広い。主人公の成長物語。といったところです。
・絵がとてもきれい。
キャラクター原案に岸田メル氏を起用し、PAworksの制作ということでキャラクターは美しく、作画は安定し、背景も熊野の自然が非常にきれいに描かれています。
・世界観の広さ。
主人公は姫神を憑依させる女性を輩出する家計で、なぜか電子機器を破壊してしまう特異体質。ルームメイトの宗田マユラは戸隠忍者の家系。他にも、敵キャラとして陰陽師も出てくるし古き日本のファンタジーものという雰囲気です。
1クール12話を見ても主人公の体質や家系には謎が多いです。謎というか神秘的といったほうが良いかもしれません。
・主人公の成長物語
主人公鈴原泉水子は、山深い祖父のいる神社で暮らしているため世間知らずなうえ、その体質のせいもあり引っ込み事案な性格。遠くで暮らしていた幼馴染で山伏の家系の相良深行が兄にはかられて泉水子の学校に転校してくるところから物語が始まります。
東京の高校に進学することきっかけに泉水子が成長していく様がこの物語の中心となります。
物語全体を通してテンポは早いがそれに比例して説明が不足している印象がぬぐえません。特に、幼馴染の深行くんがなぜあんなに泉水子に冷たく当たるのかが理解できませんでした。兄への嫉妬とか泉水子の行動がまどろっこしいとかいろいろ想像はできるのですがそれにしても理不尽だと思いました。そこに気を取られすぎて話の流れがわからなくなることがしばしばありました。
何とも評価のしずらい作品でした。もし、2回目を見る機会があれば最レビューするかもしれません。