たまきや さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
平成キッズにはもちろんオススメしませんが!
京アニ信者と笑えばよろしい。
うるせー、俺は好きなんだよ、こういう昭和なアニメが!
藤子先生のテレビマンガやぴえろの魔法少女で育ったためか、ナチュラルに日本語を話す動物が少年少女とからむアニメが楽しくてしょうがないのだ。『たまこまーけっと』のときも「ニワトリがしゃべるアニメなんて、この平成の時代に誰が観るんだよ! 『GU-GUガンモ』かよ!」と馬鹿にしていたけれども、まんまと楽しんだ。この『甘城ブリリアントパーク』だって、「レンチが話すアニメなんて『アンパンマン』かよ!」とはじめは馬鹿にしていたけれども、まんまと楽しんだ。すごい楽しんだ。
正直に言って、物語そのものは、アレ。最終話を見終わって、序盤から中盤のストーリーが思い出せないほど、アレ。経営再建にからむ権謀術数の渦巻く半沢ストーリーがあるわけでもなく、少年少女のこっぱずかしいラブ物語もない。あるのはスラップスティックなんて小洒落た表現もおこがましいドタバタの馬鹿馬鹿しい笑いばかり。しかもおっさんしか喜ばないであろう下品なギャグがてんこ盛り。誰が楽しむアニメなんだこれは。あ、俺だ。
『たまこまーけっと』や『イカ娘』ほど文部省推薦な感じではないけれど、昭和アニメで育ったおっさんが部屋の片隅で1人背中を丸くしながら観るのにはちょうどいい温もりと懐かしさがある。下品だけど。
平成キッズにはもちろんオススメしない。面白いアニメはもっとある。
けれども、本作最終話を「ああ、ビデオテープ時代のOVAにはこういうしょうもない話がよくあったよなぁ」と半笑いで懐古できるおっさんならきっと楽しめるんじゃないかと思う。ね?